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運用技術

データセンターでのオペレーション業務は、来訪者入退館時の受付対応、サーバラックまでのアテンド、サーバラックの解錠、設備の巡回点検、お客様機器のLED目視確認・電源OFF/ONなど多岐に渡りますが、データセンターの規模の拡大に伴い、その範囲とボリュームは増加しています。また、国内の労働人口の減少などの影響もあり、現場でオペレーションを行う人材(オペレータ)の確保も難しくなっています。そのような環境においても、運用業務を継続的、かつ高品質なレベルで提供できるように、運用業務の自動化に取り組んでいます。従来オペレータで行っていたオペレーションのうち、ロボットでできるものはロボットに任せ、オペレータは、人にしかできない業務や人が実施することに価値がある業務に専念するという方針のもと、自動受付システムをはじめとする各種自動システム、ソフトウェアロボット、自走式の警備ロボットやドローンといったフィジカルロボットの導入を進めています。

ロボットの活用

IIJのデータセンターではフィジカルロボットやドローンを用いたオペレーション業務の自動化にも積極的に取り組んでいます。フィジカルロボットについては、データセンターの屋内外を走行させ設備に異常がないかを画像認識を用いて自動的に確認する巡回業務や、受付からサーバ室まで来館者をご案内するアテンド業務、搬入出作業時に入館権限を持っていない人物が紛れ込んでいないかを確認する必要がある立会業務など、さまざまな業務での活用を、実証を行い模索しています。また、ドローンについては、オペレータが容易に近づくことができない高所にある設備の点検業務などで既に活用しており、今後は適用範囲や自動化の割合を更に広げていくことを考えています。

ソフトウェアロボット:RBA/RPA/個別開発

自動受付システム

自動受付システムを用いることで、以下の入退館手続きの自動化を実現しています。

入館手続き

受付端末を用いて、顔認証による本人確認※と持ち込み物等の登録を実施します。サーバ室の扉やサーバラック等の解錠に必要なICカードがその場で払い出されます。

扉・サーバラックの解錠

受付で払い出されたICカードをICカードリーダにかざすことで、事前に申請がされていた作業ラックに到達するまでの扉、サーバラック自体の扉が解錠できます。

退館手続き

受付端末を用いて、顔認証による本人確認と持ち出し物等の登録を実施します。ICカードはセキュリティゲートに備え付けられているカード回収機に投入します。(カードが回収されるとゲートが開く仕組みになっています)

※顔認証で必要な情報は、事前にeKYC(electronic Know Your Customer,電子本人確認)技術を用いて登録します。オンライン上で顔写真と顔写真付き本人確認書類を提出していただき、オペレータがそれらの画像を確認することで本人確認完了となります。有効期間内であれば、eKYCを行わずに現地での本人確認(顔認証)が可能です。

OCP

IIJのデータセンターでは、自社サービス向け基盤の一部に採用されたOCP(Open Compute Project)仕様のサーバ(ラック)を設置しています。OCP仕様のサーバは、スケーラブルなコンピューティングにとって、最も効率がよいものを目指しています。
OCP仕様のサーバラックでは集中電源を採用しており、ラック内での配電はバスバーで行われケーブル配線に必要な工数やスペースが軽減され、サーバ自体のパーツ交換も工具なしで簡単に行うことができます。


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