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Windows用のアカウント・パスワードをそのままWebのアクセス制御に利用可能に
2022年6月14日
株式会社インターネットイニシアティブ
当社は、Webサイトの構築に必要なWebサーバソフトウェア「NGINX(エンジンエックス)」 と組み合わせて利用する、アクセス制御機能(モジュール)「ngx_auth_mod(エンジンエックス・オース・モッド)」を開発し、本日より、ソフトウェア共有サービス「GitHub(ギットハブ)」を通じて無償で提供を開始いたします。
NGINXは、Igor Sysoev氏が2004年に開発・公開したWebサーバソフトウェアで、高速で大量アクセスの処理に向いていることから、大規模WebサイトやCDNなどで広く使われ、現在世界で最も高いシェアを持っています(※1)。現在はNGINX, Inc.が開発を管理し、オープンソースライセンスでの無償提供、および有償の製品NGINX Plusとして提供されています。
また、NGINXには機能を拡張するためのモジュールが多数提供されており、これらのモジュールにもNGINXの一部として配布されているものと、第三者が配布しているものがあります。IIJは今回開発した「ngx_auth_mod」を第三者配布のモジュールとして、オープンソース提供いたします。
NGINXを、社内ポータルサイトなどアクセス制限が必要なWebサイトで利用する際には、利用者を確認してアクセス可否を決定するための「認証モジュール」を追加する必要があります。今回IIJが開発した「ngx_auth_mod」は、NGINXの認証機能と社内のWindowsアカウント(Active Directory)をLDAP(エルダップ)(※2)方式で連携させる機能です。ngx_auth_modを使うことで、普段Windowsで利用しているアカウント・パスワードをそのままWebのアクセス制御に利用でき、安全性と利便性の両立が可能になります。
NGINX用LDAP認証モジュールは、これまでも他の開発者からも提供されていましたが、「ngx_auth_mod」は他のモジュールと比べてよりセキュリティに配慮した設計になっていること、さらに設定がより簡単なことが特徴です。
オープンソースライセンス(MITライセンス)に基づく提供 (無償提供)
GitHubでの公開
2022年6月14日より公開
同プラグインの詳細はGitHubに掲載の説明書をご覧ください。
また、開発者による背景の説明をIIJエンジニアブログに掲載しています。
IIJは「ngx_auth_mod」の提供を通じ、より安全なインターネット利用に貢献したいと考えています。
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
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