360度カメラを使用した建築現場のクラウド記録・リアルタイム配信
課題
建築現場の施工状況を、写真で記録することがあります。その際、撮影した映像の整理や関係者への共有に少なくない労力と時間が掛かるのは、珍しいことではありません。現場で何らかの問題が発生した場合、状況の共有・担当者との調整も必要になり、業務の効率化が叫ばれます。
また、建築現場の監査や状況の確認を行う際、従来は臨場確認(現場に出向いて直接確認)していました。ですが、昨今の働き方改革や感染症対策などの理由により、遠隔臨場(遠隔地からリモートで確認)ができるよう求められています。
しかし、工事期間は数ヵ月~1年程度の場合が多いため、高価な監視カメラ製品の固定設置や、光ファイバーなどの回線が必要となると、更に労力とコストが掛かります。
解決方法
- 360度カメラを使用した映像(静止画)のクラウド記録システムの導入
- 360度カメラの映像(動画)のリアルタイム配信システムの導入
特長とメリット
- 360度カメラと、安価なIoTゲートウェイ製品を組み合わせることで、低コストで初期導入が可能。また、カメラは持ち運び可能で、工事終了後も別の現場で再利用できるため、コストパフォーマンスに優れる
- 映像を360度(前後左右・上下)で記録するため、カメラ1台で周辺全体の映像を記録可能
- 現場作業者が360度カメラで撮影した映像は、モバイル回線を使用してアップロードするため、固定回線を工事現場に引く必要はなし
- アップロードされた映像はクラウドストレージに保存されるため、遠隔地にいる担当者がPCやスマートフォンから確認が可能
- 映像は一定期間記録されるため、現在だけでなく過去の記録も閲覧が可能
- IoTサービスのビデオビューア機能を使用することで、360度の映像をマウスで上下左右に移動しながら閲覧したり、注視したい部分を拡大表示が可能。平面と比べ、360度の臨場感ある映像で現場の情報を把握できる
- 360度の映像(動画)を、遠隔地にいる担当者に向けて、クラウド経由でほぼリアルタイムで配信。現場の情報を時間のロスなく、より確実な共有が可能
システム構成
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使用デバイス
- RICOH THETA、GoPro MAX、Insta360(360度カメラ)
- LTE対応 Linuxゲートウェイ機
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利用したサービス