Wi-Fi HaLow™を使用した屋外の広範囲監視カメラと、遠隔地からの映像確認
課題
田畑・牧場・ダムなどの広い範囲に監視カメラを設置しようとすると、通常のWi-Fiでは電波が届かなかったり、有線で接続するには大掛かりな配線工事が必要になってしまうなど、技術的・費用的なハードルが高くなりがちです。LTE回線を使用したカメラを使用する方法もありますが、携帯電話の電波が届かないようなエリアだとその方法も使えません。より長距離・広範囲で使用できるネットワークが求められています。
また、遠隔地に設置した監視カメラの映像を確認したい場合、映像を保存するための専用サーバーや記録機器(NVR、VMS、NASなど)を用意する必要があるなどコストがかかりがちです。グローバルIPアドレスを付与したカメラをインターネットに直接接続して、遠隔地から接続するような手法が取られることもありますが、外部からの攻撃に対しての対策が必要であったり、高コストな固定IPアドレスが必要になるなど、技術的・費用的にハードルが高くなるといった課題があります。
解決方法
- Wi-Fi HaLow™を使用した無線ネットワークと監視カメラの導入
- IIJ IoTサービスの各機能を組み合わせた、クラウド対応の監視カメラの導入
特長とメリット
- Wi-Fi HaLow™は、最大1km程度の通信距離を実現した新しいWi-Fiの規格であり、一般的なWi-Fiより低速ではあるが長距離かつ広範囲の通信が可能
- Wi-Fi HaLow™に対応した監視カメラと通信機器を導入することで、数百m程度離れた場所に設置してある監視カメラと無線で接続可能
- Wi-Fi HaLow™の通信機器にIoTサービスへ接続するためのルータ(ゲートウェイ)機器を追加するだけで、監視カメラを簡単にクラウド対応可能
- IIJ IoTサービスのデバイスコントロール機能を使用することで、遠隔地から監視カメラの映像を確認及び設定変更可能
- ゲートウェイ機器上でカメラ映像をクラウドにアップロードする機能を動作させることで、動画ファイルをクラウドストレージに保存可能
- カメラや通信機器は、インターネットから隔離されている閉域網を通じてクラウドに接続されるため、機器が外部から直接攻撃されることがなく、セキュアな通信が可能
システム構成
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使用デバイス
- Wi-Fi HaLow™対応 監視カメラ
- Wi-Fi HaLow™アクセスポイント機器
- LTEルータまたはLinuxゲートウェイ機器
(いずれも対応機種はお問い合わせください)
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利用したサービス