リモートブラウザアイソレーション(仮想ブラウザによるWeb分離)のメリット6選
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2022/12/23
サイバー攻撃者は我々のビジネスデータを常に狙っています。アクセンチュアによれば、2020年から2021年の間にセキュリティ攻撃は31%増加しました。企業、個人、政府が打ち出す既存のサイバーセキュリティ対策は、ますます高度化するハッキング技術によって瞬く間に時代遅れになり、企業側は絶えずセキュリティシステムのアップグレードや、脅威に対処するためのより効果的なツールの検討と導入を繰り返しています。
このような背景の中、ゼロトラストセキュリティモデルとリモートブラウザアイソレーション(仮想ブラウザによるWeb分離) に注目が集まっています。ゼロトラストのアプローチでは、最小のアクセス権限のみをユーザに割り当て、セッションごとにユーザを認証することによって、厳密なアクセス制御を行うことができます。ゼロトラストは、「ユーザを信頼しない」という前提に基づいているのです。
リモートブラウザアイソレーション(仮想ブラウザによるWeb分離)とは
すべてのWebサイトコンテンツを「潜在的に危険なもの」で最大限の注意を払うべきものとして取り扱い、仮想のブラウザ機能を利用することで、リモート環境のブラウザアクティビティに起因した脅威から社内のリソースを守ることができます。リモートブラウザアイソレーションでは、シームレスなインターネットブラウジング体験をご提供することができます。企業データの安全性を維持しつつ、Web分離を行うことでユーザがWeb上の脅威で被害を受けるリスクなく、Webサイトへのアクセスを実現します。Webサイトのコンテンツ、デザイン、機能やユーザーエクスペリエンスを損なうことはありません。
Web上の悪意のあるコンテンツから企業リソースをどのように保護するかについては、最新の電子ブック「リモートブラウザアイソレーション」(英語版)をダウンロードしてください。
メリット6選!リモートブラウザアイソレーション(仮想ブラウザによるWeb分離)
これからセキュリティ対策を強化しようとする企業にとって、リモートブラウザアイソレーション(仮想ブラウザによるWeb分離)を採用することで得られる主なメリットは次のとおりです。
1. あらゆる脅威を防御
リモートブラウザアイソレーションは、ブラウザを使用する際に感染する可能性のあるWebベースの脅威からユーザを守ります。Webブラウジングをサンドボックス化し、危険なドメインからデータ、ユーザ、デバイス、およびネットワークを保護し、マルウェア、ランサムウェア、ゼロデイ攻撃、またはプラグインなどのブラウザの脆弱性、感染ファイルのダウンロード、悪意のあるウェブリンクや広告、フィッシングメールなどの脅威に対処します。
2. 安全なダウンロードを可能に
企業ネットワークへ不正アクセスするための最も一般的な方法の1つに、悪意のある攻撃者がマルウェアをダウンロードさせるドライブ・バイ・ダウンロード攻撃があります。リモートブラウザアイソレーションは、これらの悪意のあるダウンロードやドライブ・バイ・ダウンロード攻撃からユーザを保護します。ファイルはリモートサーバにダウンロードされ、ユーザがアクセスする前にスキャンされます。また、セッションのたびに、取得したすべてのCookieとダウンロードデータが削除されます。
3. データ損失を防止
企業が貴重なビジネスデータを失う危険性は常に存在します。リモートブラウザアイソレーションは、Webページ、プラグイン、ダウンロードしたコンテンツに隠された標的型攻撃を回避することで、データの破損や盗難を未然に防止します。また、ブラウザに保存されたパスワード、同期されたデータや自動入力情報なども、セッション後に毎回そのデータを消去します。ファイルのダウンロードとアップロードを制御する機能もあり、ユーザの人為的ミスによる機密データの漏洩を防ぐことができます。
4. 悪質なスクリプトから保護
WebページとWebアプリケーションは、JavaScript、HTML、CSSで構成されます。悪質なJavaScriptの場合、ブラウザがページからJavaScriptを自動的に実行するため危険です。ブラウジングを分離することで、あらゆるアプリケーションやWebサイトからのソースコードをユーザから離れた場所で実行することが可能です。また、リスクの高いソースコードとは別に、リダイレクト攻撃、クロスサイトスクリプト、クリックジャックのような脅威からも企業のブラウザを安全に保つことができます。
5. ゼロ・デイ・エクスプロイトから身を守る
ゼロデイ攻撃は、開発者が気付く前に、攻撃者がソフトウェアの脆弱性を悪用する方法を見つけてしまうことで起こります。攻撃者は、メール、添付ファイル、拡張機能など、あらゆる手段を通じて脆弱性を探します。この問題に単一のソリューションで対処できるわけではありませんが、リモートブラウザアイソレーションによって悪意のあるコンテンツを排除することで、このリスクを大幅に軽減できます。
6. シームレスで安全なWebアクセス
信頼性の高いWebサイトでさえ、不正広告、意図していないリダイレクトや不正なスクリプトが含まれている可能性があります。ブラウザを分離することで、アクセシビリティを妨げることなく、これらの脅威からユーザを守ることができます。従来のブラウザとは異なり、ユーザが安全な環境にいるかどうかにかかわらず、仮想ブラウザからあらゆるWebサイトやサービスにアクセスすることができるため、ウイルス、マルウェアに感染するリスクがありません。
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インターネットへのアクセスが必要な複数のビジネスプロセスにおいて、Webが不可欠であることは否定できません。サイバー脅威やデータ侵害が増加していることを踏まえると、企業は悪意のある攻撃者による混乱を防ぎ、常に必要なセキュリティ基準を満たしている必要があるのです。
サイバー攻撃がますます巧妙化する中、企業は自社のセキュリティシステムを強化するために、リモートブラウザアイソレーション(仮想ブラウザによるWeb分離)をサポートする信頼性の高いソリューションを導入する必要性が高まっています。上記でその優位性をご紹介したWeb分離は、ゼロトラストセキュリティの考え方をベースに、非常に拡張性が高く未知のサイバー脅威にも対処することができます。
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