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IIJ.news Vol.171 August 2022
IIJ America Inc. Business Management,
Business Operation Manager
大導寺 牧子
ニューヨークの夏は20時過ぎまで明るく、陽射しは容赦ないものの木陰に入れば爽やかな風で一息つけるという、観光にはもってこいの季節です。コロナ禍で人影もまばらだったブロードウェイは、いまやミュージカルや演劇を楽しむ人々で連日大混雑しています。美術館、展望台、公園や歩道にも人がいっぱいで、歩きづらくなったというのが正直なところですが、人が集まることによってニューヨークの街全体が活気に溢れ、とても魅力的で、唯一無二の場所だと実感します。一方で、暴行や発砲事件も起こる街なので、安全対策をしたり危機意識を持つことも欠かせません。
サイバーの世界も同じで、サイバー攻撃の被害から身を守るために、日頃から「セキュリティ意識」を高めておきたいものです。そこでIIJ Americaでは、マネージドサービスとして社員のセキュリティ意識向上のためのトレーニングプログラムを提供しています*。このトレーニングプログラムでは「身をもって体験」することで、気づきや学びを深めてもらうため、模擬標的型攻撃メールを社員へ送ります。さらに、時事にあった取り組みやすいeラーニングコンテンツを使って教育キャンペーンを行なうことで、巧妙なサイバーセキュリティ攻撃の手口に引っかからない耐性を育みます。定期的に送信する模擬標的型攻撃メールの開封率やフィッシングサイトURLのクリック率の推移から、セキュリティ教育の効果を測定できます。このように社員の実力が可視化されると、対策しやすくなるだけでなく、取り組みを継続するモチベーションも維持されます。
サイバー攻撃の件数やサイバー攻撃による被害額が年々増加しているため、ITシステムのセキュリティ強化対策に目が向けられがちですが、社員1人ひとりがセキュリティを守るという意識の醸成も大切です。そのためにセキュリティ意識向上トレーニングプログラムを活用し、定期的かつ継続的に、教育・訓練を行なうことが望まれます。
アメリカでは事業内容、業界、地域によって、社員のトレーニングの実施がセキュリティ要件として必須となっています。何かと後回しにされやすいセキュリティ意識向上トレーニングプログラムの企画・実行には、本サービスのような外部リソースの活用をご検討いただければと思います!
*https://us.iij.com/jp/services-solutions/catp
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