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IIJ.news Vol.174 February 2023
IIJ Global Solutions (Thailand) Co., Ltd. Sales Executive
鵜澤 賢
私は学生時代から外語大で英語を学び、将来は海外勤務を志していました。4年半、国内で官公庁・独立行政法人を担当する営業として働き、紆余曲折の調整を経たのち、2022年10月1日付でタイ・バンコクに赴任しました。
タイには9月27日の夕方に到着し、数日かけて身の回りの整理でも……と思っていましたが、翌朝からさっそく仕事が始まりました。お客さまには「昨日の夕方、東京から来たばかりです。名刺がまだ印刷できておらず失礼します」と、初っぱなにご挨拶。その日は終日お客さま先でのミーティングに参加していました。
その後は日本人マネージャーからお客さまを引き継ぎ、10月下旬には独り立ちして営業活動を行なうようになりました。お客さまは日系企業の海外現地法人がほとんどで、業界は製造業や小売業が中心、案件はITインフラの構築が多いです。
海外現地法人ではお客さま先の担当者が決裁権を持っていることが多く、数週間で提案から受注へと進むことも珍しくありません。日本で公的機関を担当していた時は、案件発掘から受注にこぎつけるまで1年間、時には数年がかりといったこともありました。海外現地法人と日本の公的機関のスピード感の違いには、大いに驚かされました。
1フロアに百数十人といた日本のオフィスとは打って変わって、タイのオフィスは20人ほどで、社員の半分以上はタイ人です。営業部門はマネージャーと私の2名が日本人、5名はタイ人です。技術部門は、日本人が1名でタイ人が2名。経理や調達などスタッフ部門の6人は全員タイ人です。
そのような環境のなか、オフィスの公用語はどちらの母国語でもない英語です。お互い、相手のアクセントに特有の癖は感じ取っていますが、言っていることがわからないという状態にはなりません。語彙力も同じぐらいです。オフィスでは「やさしい英語」が飛び交い、そこに時々日本語、タイ語での会話が交じるため、おおむねいつも賑やかです。
タイのオフィスは小規模なので、1人でできることの範囲を広げていかなければなりません。営業だけでなく、連動する企画、マーケティング、広報といった活動や、会社自体を盛り立てていく施策立案も、どうやら上司からは期待されているようです。
民間企業を担当する営業としての経験を仕事の現場で学びつつ、今後は営業の枠を越えたフルスタック営業として働いていく所存です。
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