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IIJ.news Vol.175 April 2023
IIJ 広報部
笹島 貴明
2013年にIIJに入社したのち、スノーボード中の事故で車椅子の生活に。広報部としての業務をしながら、趣味で始めた車いすフェンシングで日本代表となり、現在は競技活動を中心に広報部で働いています。
東京パラリンピックに向けて競技を開始してすぐに日本代表となったことで、自身のあふれる才能に酔いしれていた筆者でしたが、初めての大会で惨敗して身の程を思い知ったのでした。
さすがに次も予選全敗しているようでは、金メダルを豪語している身として非常にまずいので、心を入れ替えて2カ月後に開催されるポーランド大会に向けて練習に励みました。
大会で感じたのは、フェンシングの技術がどうのこうのというより、他の選手のほうが自分より動作のスピードがはるかに速いということでした。というのも、試合前の測定で、障害の程度が軽い区分にギリギリ入ってしまい、軽度な障害の選手たちと一緒に戦うことになってしまったからです。それでも、海外選手と少しでも競えるように、夜を中心にジムでの筋力トレーニングに取り組み、練習時間を増やしていきました。
いよいよポーランド大会に挑戦です。今回は前回出場しなかった中国も参戦してきました。中国は2016年のパラリンピックで、車いすフェンシングの金メダルをほぼ全ての階級で獲得した世界最強チームで、その圧倒的なパフォーマンスにまたしても驚愕させられました。
驚いてばかりですが、練習の成果か、予選でかろうじて初勝利をあげて(相手も初心者だったようです)、念願の決勝トーナメント進出を果たしました。たいへんめでたいのですが、決勝トーナメント1回戦では格上の選手にあっさり敗北し、他の選手の試合を撮りながら、どうしていいのやら……と途方に暮れるのでした。
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