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公開実験として東京・春・音楽祭とベルリン・フィルのコンサートを配信
2015年1月22日
株式会社インターネットイニシアティブ
株式会社コルグ
有限会社 サイデラ・パラディソ
ソニー株式会社
株式会社インターネットイニシアティブ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎、以下IIJ)、株式会社コルグ(本社:東京都稲城市、代表取締役社長:加藤 世紀、以下KORG)、有限会社 サイデラ・パラディソ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:オノ セイゲン、以下Saidera Paradiso)、ソニー株式会社(本社:東京都港区、代表執行役 社長 兼 CEO:平井 一夫、以下ソニー)の4社は、デジタル・オーディオ・フォーマット「Direct Stream Digital(以下DSD™)5.6MHz」ハイレゾ音源によるライブ・ストリーミング配信の公開実験を行います。このライブ・ストリーミングは、日本を代表する音楽祭のひとつ「東京・春・音楽祭」、世界に冠たるオーケストラのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(ベルリン・フィル)の協力を得て、4月に行われる以下の演奏会を対象としており、世界中でお楽しみいただくことができます。
2015年4月5日(日曜日) 11:00~20:00(日本時間)
2015年4月11日(土曜日) 19:00~(ドイツ時間)
DSD5.6MHzとは、アナログの音源をデジタルに変換する際の変換方式の一種で、昨今人気の高いハイレゾ音源配信のフォーマットとして普及しつつあります。アナログ音声を忠実に再現した高品質な音源配信を実現するDSD5.6MHzでは、音の波形を標本化するのにCDの128倍にも及ぶサンプリング周波数(※1)で莫大な情報量を記録します。そのデータ量の多さから、DSD5.6MHzでライブ・ストリーミングを行うことは技術的に世界でも画期的な試みとなります。
お客様はPCに本実験専用のソフトウェア(無償)をインストールし、対応DAC(※2)をご用意いただくことで、インターネットを通じて、自宅にいながらコンサート会場で聴いているような臨場感のある高品質な音を楽しむことが可能です。
本実験では、KORGがライブ音源のエンコードを、KORGとソニーでDSD信号処理を行い、IIJがストリーミング用のプラットフォームとネットワークを提供します。また、録音&マスタリング・エンジニアの第一人者であるSaidera Paradisoのオノセイゲン氏が、全体の監修を行います。
今回協力いただく東京・春・音楽祭では、さまざまな人により広く音楽を届けるため、数年前からインターネットでのコンサート配信を行っており、また、ベルリン・フィルでは、コンサート映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」を通じて、良質な音楽を世界中に広めるための技術的チャレンジを続けています。DSD5.6MHzでの配信という今回の実験では、東京・春・音楽祭とベルリン・フィルという素晴らしいコンテンツを、良質な音のまま世界中に広めることができます。各社は今後もこうした取り組みを通じて、最新技術のノウハウを蓄積しながら、配信技術の発展に貢献してまいります。
内容 | 東京春祭マラソン・コンサート(東京文化会館・小ホール)からのライブ・ストリーミング
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配信日時 | 2015年4月5日(日曜日) 11:00~(終了予定:20:00) |
内容 | ベルリン・フィルハーモニー・ホール(ドイツ・ベルリン)からのライブ・ストリーミング
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配信日時 |
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DSD5.6MHzでの配信を視聴するには、PCと本実験専用ソフトウェア、対応DACが必要となります。
音楽祭の重要なスポンサーであるIIJとは、2010年より配信の技術協力をえて、毎年、最新の技術で様々なチャレンジを共におこなってきております。最初は、音楽祭の模様をオンデマンドで配信することから始まりましたが、翌2011年には、東日本大震災のチャリティー公演(4/12 Z.メータ指揮/NHK交響楽団 ベートーヴェン:交響曲 第9番)をライブ配信(有料)することで世界から寄付金を集めることに協力いただきました。2012年からは、毎年、東京春祭マラソン・コンサートで、最新の配信技術を駆使したライブ配信を実施しております。今回、「音楽を聴く」という行為において、最も重要な要素のひとつである「音の質」を追求したライブ配信にチャレンジできることは、私たち音楽に携わっているものにとりましても、音楽の届け方の可能性が大きく広がる、大変有意義な試みだと思っております。演奏会場での生の音にかぎりなく近い音質で配信が可能になる、DSD配信にチャレンジできることを光栄に思っております。
東京・春・音楽祭実行委員会 事務局長
芦田尚子
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、カラヤン時代から音楽メディアの技術革新に強い関心を寄せてきました。そして我々の演奏を、最先端の技術によって人々に伝えたいという希望を持っています。我々は2009年、クラシック界で初めて、ハイビジョン&高音質による演奏会映像ストリーミング・サービス「デジタル・コンサートホール」をスタートしましたが、それはまさにこの願いからなのです。高品位録音(ハイレゾ)にも積極的に取り組んでいますが、DSDライブ・ストリーミングは、現在我々が最も熱く注目、共感する分野のひとつです。我々は今回の試みが、配信の世界に新しいヴィジョンをもたらすことを、強く期待しています。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ソロ・チェロ奏者兼メディア代表
オラフ・マニンガー
東京・春・音楽祭
東京の春の訪れを、音楽を媒介としたお祭りで祝う――明治以来、日本における文化・芸術の集積地として発展を続けてきた上野公園を舞台に、桜の美しい時期に1ヵ月にわたり開催する音楽祭です。2005年からスタートした本音楽祭は、今年11年目を迎え、東京文化会館での「東京春祭ワーグナー・シリーズ」をはじめ、国内外の一流アーティストによる公演や、美術館・博物館を会場とした「ミュージアム・コンサート」、無料の小さなコンサート「桜の街の音楽会」など、約130公演を開催いたします。
会期:2015年3月13日(金)~4月12日(日)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ドイツ・ベルリンを本拠地とする世界最高峰のオーケストラ。ヘルベルト・フォン・カラヤン、クラウディオ・アバド等の伝説的指揮者のもとで名声を築き、2002年からはサー・サイモン・ラトルが首席指揮者を務めている。カラヤン時代からレコーディングメディアに強い関心を示し、彼と共にCD時代を開幕。その後も、クラシック界における新技術開拓に先鞭を着け続け、2009年には、ハイビジョン&高音質による演奏会映像のストリーミング・サービス「デジタル・コンサートホール」をスタートした。
IIJは、1992年日本企業として初めての商用インターネットサービスプロバイダとして設立されました。現在では、IIJグループとして8,500社を超える法人顧客に対して、インターネット接続、アウトソーシングサービス、WANサービス、クラウド等の各種ネットワークサービスから、システム構築、運用管理などのシステムインテグレーションまで、総合的なネットワーク・ソリューションを提供しています。IIJに関する詳細はhttp://www.iij.ad.jp/をご覧ください。
株式会社コルグは、1963年の創立以来、シンセサイザー、デジタル・ピアノ、チューナー等を製造、販売している日本の電子楽器メーカー。 独創的な発想のもとエポック・メイキングな製品を数多く生み出し、国内外のトップミュージシャンに支持されています。
音楽制作の立場からDSDフォーマットの可能性を見出し、2006年よりハードとソフトの両面からDSD関連製品を積極的に展開。2012年にはDSDネイティブ再生を可能にするDAC「DS-DAC-10」をリリース。レコーダー、再生&編集ソフトも加え、トータル的にDSDシーンをリードしています。
録音&マスタリング・エンジニアであるオノ セイゲンが、1996年サイデラ・マスタリングとして創立。オノは、録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、ジョン・ゾーン、アート・リンゼイ、マンハッタン・トランスファー、オスカー・ピーターソン、マイルス・デイビスなど多数のアーティストのプロジェクトに参加。ライブ、ハイレゾ、1ビットDSD、高さ方向含む立体サラウンド、音響空間などのアプリケーション開発も行う。ミュージシャンとして、スイス、モントルー・ジャズフェス(4回)ほか出演。1987年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。
ソニーは、音響・映像機器、ゲーム、モバイル機器、放送業務用機器及び電子部品などの企画開発・製造・販売を行うエレクトロニクス事業、映画・音楽などのエンタテインメント事業ならびに金融事業を展開しています。
1995年に確立したソニー独自の信号処理技術を元に、DSD方式による音楽再生編集(又は音楽制作)システムを世界で初めて実用化し、"Super Audio CD (SA-CD)" をフィリップスと共同で提案。1999年5月の対応ハードとソフトの発売以来、現在までに1万タイトルを超えるディスクと多様な再生対応機器がリリースされ、ハイレゾオーディオの先駆けとなっています。
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
〒102-0071 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム
株式会社コルグ PR課
有限会社 サイデラ・パラディソ
ソニー株式会社 広報・CSR部
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