ページの先頭です


ページ内移動用のリンクです

  1. ホーム
  2. IIJについて
  3. 情報発信
  4. プレスリリース
  5. 2015年
  6. IIJ、インターネットの最新の技術動向・セキュリティ情報のレポート「Internet Infrastructure Review」Vol.27を発行

IIJ、インターネットの最新の技術動向・セキュリティ情報のレポート「Internet Infrastructure Review」Vol.27を発行

2015年5月27日

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎、コード番号:3774 東証第一部)は、インターネットの基盤技術に関する最新動向や、セキュリティ情報を紹介する技術レポート「Internet Infrastructure Review (IIR)」のVol.27 を本日発行いたしました。

今号では2015年1月から3月までの3ヵ月間に発生したインシデントと期間中に発生したセキュリティ関連の着目すべき事象について解説をしています。さらに、迷惑メールの動向と対策技術、昨年実施した「夏の甲子園」のストリーミング配信におけるアクセスログの解析結果について取り上げます。

今号のトピックは以下のとおりです。

期間内のインシデント動向

  • 不正アクセスによる情報漏えい事件、なりすましによる不正ログイン事件が引き続き発生し、いくつかの事件では金銭的な被害も出ている。
  • 複数のホームルータにおいて、第三者がルータの管理権限を不正に取得したり、DrDoS攻撃が可能な脆弱性が修正されたが、このような脆弱性を持ったホームルータを狙った攻撃が継続的に発生している。
  • PCにプリインストールされていたソフトウェアで自己署名証明書を用いてユーザの通信を傍受していたことなど複数の問題が指摘され、話題となった。

フォーカスリサーチ

  • PUA(Potentially Unwanted Application、ユーザに不必要な機能を内蔵していたり、ユーザが望まないのにインストールされてしまう不要なプログラム)の中には、利用者がアクセスしたWebサイトのURL履歴(企業内サーバなどの情報含む)を全て外部に送信するなど、企業などの組織から見れば情報漏えいに相当する働きをする悪質なものがある。本文では、インストールの許諾を巧妙に利用者に取り付け、悪質なPUAをダウンロードさせる方法の具体例と対策を紹介している。
  • 本年2月にその存在が公開され検出が不可能といわれていたマルウェアについて、ハードディスクドライブのファームウェアを再プログラミングするモジュールの初期動作を解析し、メモリ上からマルウェアの存在を検出するためのIOC(Indicator of Compromise)を検討した。

迷惑メール対策技術、DMARCの動向

  • 2009年から2014年にかけて、迷惑メールは大きく減少した(メール全体に占める迷惑メールの平均値は、2009年で78.6%、2014年で31.7%)。しかし迷惑メール自体の巧妙性や危険度は高まっており、被害は拡大傾向にある。
  • 送信元を詐称した迷惑メールへの対策に有効な送信ドメイン認証技術「DMARC」およびメールの関連セキュリティ技術の近況について紹介。送信ドメイン認証を含めたDMARC認証、認証したドメインを評価するドメインレピュテーション、受け取ったメールを申告するフィードバックの関係を示した全体像では、メールの健全なエコシステムについて提示している。

2014年夏の甲子園ストリーミング配信 アクセスログ解析結果報告

  • 2014年 夏の甲子園のストリーミング配信は、ピーク時に108Gbpsのトラフィックを記録した。ユニークIPアドレス数は130万となり、このうち55%は、モバイル端末から視聴していた。モバイル端末は、通勤通学時間帯に多く利用されており、視聴時間はPCからの視聴に比べて短い傾向にあった。

以下のサイトでIIRの全文をご覧いただけます。

IIR について

「Internet Infrastructure Review」は、インターネットが抱える技術的課題についての認識を、関連する多くの機関やお客様と共有することで、インターネットが安心、安全な社会基盤として発展する一助となることを目指し、2008年10月より季刊で年4回発行している技術レポートです。IIJがインシデント観測の仕組みで収集した各種攻撃の傾向と対策に関する情報や、インターネットバックボーンの運用を通して蓄積した技術的知見を掲載しています。

報道関係お問い合わせ先

株式会社インターネットイニシアティブ 広報部

〒102-0071 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム

Get ADOBE READER
Adobe Readerのダウンロード
Adobe Readerは左の「Get Adobe Readerblank」ボタンをクリックして入手できます。


ページの終わりです

ページの先頭へ戻る