2016年度IIJグループ入社式　社長挨拶（抜粋）

入社おめでとうございます

半年前の内定式で、皆さんには無事卒業いただいて、またここでお会いしたいと申しましたが、そろって今日入社式を迎えることができて嬉しく思っております。今日が社会人一日目となりますが、これから次々と新しい経験に直面すると思いますので、私からは2点だけ具体的な話をしたいと思います。

ひとつは仕事のやり方、人生の過ごし方についてです。皆さんは社会人として初めて時間が拘束されます。仕事と通勤の時間、食事の時間、そのあと仲間と遊んだりする時間――睡眠時間を除くとほとんどIIJという会社とともに生きていくことになると思います。その時間をどのように過ごすか、どのように仕事をしていくか、それが皆さんの人生の大半を決めることになると思います。従って、仕事を面白くする、仕事に意味を見出すということが、おそらく有意義な人生の過ごし方の大きなひとつの柱になると思いますので、その仕事は自分しかできないものだという気概をもってください。

最初は、どのフロアに誰がいるかなど、環境に慣れないといけませんし、仕事にも慣れないといけないと思いますが、そのうえで、与えられた自分の仕事に対して――いろんなところで仕事を面白くする工夫が可能な仕事ばかりだと思いますので――それを考えながら仕事に意味を見出すということが非常に大事だと思います。IIJの理念のひとつに、「職場は自己実現の場である」という少し変わった言葉があります。そういう気持ちを持って、ぜひ仕事が面白いという発見、面白くする工夫を心がけていただきたいと思います。

ふたつめは、同期のつながりを密にしてほしいということです。皆さんはIIJ、IIJグローバルのいろいろな部署に配属されます。遊ぶのももちろんですが、横のつながり、同期の連絡を密にして情報交換をすれば、会社がいま何をやっていてどういう方向に進むのかをだいたい把握できると思います。同期のつながりを密にすることで、場合によっては皆さんの上司よりもはるかにIIJの全体像がわかるようになると思いますので、ぜひそれを心がけていただきたいと思います。

IIJは1992年に創業し、インターネットイニシアティブという社名のとおり、いままでインターネットの分野で常にイニシアティブを取り続けてきた会社です。これからもイニシアティブを取り続けなければならないし、その意志もあります。今まさにあらゆる事象がインターネットにつながって、インターネットの上に構築される時代を迎えつつあり、経済、社会、産業の大転換期の真っ最中に入っていると思います。そうしたなか、皆さんはインターネットイニシアティブという会社の一員になりました。今までインターネットの世界を引っ張ってきた会社の一員になったという自負、新しいものにチャレンジする謙虚な気持ち、その2つを持ちあわせて、IIJでの生活をエンジョイしていただきたいと思います。