ページの先頭です


ページ内移動用のリンクです

  1. ホーム
  2. IIJについて
  3. 情報発信
  4. プレスリリース
  5. 2016年
  6. MVNO事業の強化に向けた「フルMVNO」への取り組みについて

MVNO事業の強化に向けた「フルMVNO」への取り組みについて

2016年8月30日

株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎、コード番号:3774 東証第一部)は、2016年8月29日に、NTTドコモに対しデータ通信役務に係る加入者管理機能(HLR/HSS(※1))連携に関する申し込みを完了し、同日、NTTドコモより当該申し込みに関する承諾書を受領したことを発表いたします。今後、サービス基盤及びネットワークの構築・検証等のプロセスを経て、IIJは国内初の「フルMVNO」として、2017年度中の商用サービス開始を目指してまいります。

背景と目的

携帯通信事業者(MNO)のインフラ設備を借り受けてモバイルサービスを提供するMVNOは、2009年に実現したレイヤ2接続と、2012年にIIJが他の移動体通信事業者に先駆けて商用化したPCC(Policy and Charging Control(※2))により、いわゆる「格安SIM」という新しい市場の拡大を推進してきました。一方でMVNOは、異業種を含め200社を超える事業者の参入により価格競争が進み、サービスも同質化しつつあり、MVNOの活性化に向けては新たな取り組みが求められています。
このような市場環境の中で、IIJは、より柔軟で付加価値の高いモバイル通信サービスを提供することで差別化をはかるべく、フルMVNO事業を開始するものです。

本事業の意義と今後の展開

IIJでは、2008年からMVNO事業に参入し、法人向けモバイルサービスから、M2Mソリューション、MVNE事業、個人向けモバイルサービスへとビジネス領域を広げ、モバイル通信サービスの可能性を具現化してきました。このたびMVNO事業の次なるステップとして、フルMVNOへの取り組みを他社に先駆けて開始し、新たなモバイルビジネスを創出することで、中長期での飛躍的な事業規模拡大を目指してまいります。

MNO設備への依存度が高い従来のMVNO(ライトMVNO)にくらべ、フルMVNOは、SIMカードを管理するデータベースであるHLR/HSSを自社で運用することにより、独自のSIMカードの調達・発行が可能となり、より自由なサービス設計が行えるようになります。特に、今後発展が見込まれるIoT分野では、組み込み型SIMの提供や課金・開通管理などを自由にコントロールできるサービスの開発が可能となり、新しいMVNOビジネスモデルの創出が期待されます。例えば、お客様のニーズに応じて、以下のようなサービスが実現できます。

  1. 海外のMNO/MVNOとの提携により、海外へのローミングの際に最適な通信サービスを提供する。
  2. 組み込み型SIM(eSIM)や、耐振動性、耐候性を備えたSIMカードを提供する。
  3. 機器の製造ラインでSIMを組み込み、出荷後、必要なときに通信サービスを開通し利用可能にする。

またIIJでは、自社サービスだけではなく、MVNEとしてパートナー企業にフルMVNOのプラットフォームを提供し、パートナー企業がもつ顧客基盤やビジネスモデルに適した独自のMVNOサービス展開を支援してまいります。

  • (※1)HLR/HSS: Home Location Register/ Home Subscriber Serverの略。SIMカードに紐付けられているユーザ情報を管理するデータベースのこと。
  • (※2)PCC: Policy and Charging Controlの略。加入者の通信量をリアルタイムで把握し、それに基づき回線に適用される通信ポリシーをリアルタイムに制御する技術のこと。

サービス概念図

  • パケットネットワーク:データ通信サービスのデータ(パケット)を伝送するためのネットワーク設備
  • シグナリングネットワーク:呼制御を行う信号を伝送するためのネットワーク設備
  • GGSN/PGW:MNOのパケットネットワークと外部IPネットワーク(インターネット)を接続するゲートウェイ
  • STP/DEA:呼制御に用いられる信号を網間で中継するためのゲートウェイ

IIJでは今後も、新たなMVNOビジネスに挑戦し、モバイル通信サービスの可能性を広げてまいります。

報道関係お問い合わせ先

株式会社インターネットイニシアティブ 広報部

〒102-0071 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム

Get ADOBE READER
Adobe Readerのダウンロード
Adobe Readerは左の「Get Adobe Readerblank」ボタンをクリックして入手できます。


ページの終わりです

ページの先頭へ戻る