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2017年度IIJグループ入社式 会長挨拶(抜粋)

2017年4月3日
株式会社インターネットイニシアティブ
代表取締役会長 鈴木 幸一

入社おめでとうございます。

社会人になることは、人生において一番大きな節目だと思います。お金を払っている立場から、お金をもらう立場になることは大きな違いがあります。学生の時にはなかった社会的責任を負うことになります。また、学生時代は自分の中の閉じた世界にいることもできますが、社会に出ると一人で仕事をしていくことは少なくなります。社会人としての立場をわきまえて、組織の中で自分の個性を伸ばし、組織人として会社の期待に応えていかなければなりません。

IIJは設立してから25年目になります。日本のインターネット基盤のほとんどを作ってきましたが、当初は理解されず、あまり評価されませんでした。世界の仕組みを変える技術革新なのだと信じて、それぞれの社員が持つ力を発揮しながらここまでやってきました。25年という歳月が経ったいま、これから将来どうなるかということは私自身も見通せないくらいに、インターネットは大きな技術革新です。

生まれたときからインターネットがあった皆さんは、私たちの世代とは、扱うメディアも違うと思います。手紙がメールに代わったように、あらゆるものがインターネットによって変わりましたが、できることを比べてみたとき、思ったほどには世の中は変わってはいません。インターネットは、オペラでいえば序曲が終わったところで、まだ未知の部分が大きい。技術的には成熟してきましたが、それを社会の仕組みを変えるために使うという点ではまだまだこれからの話です。実際に使われ、世の中を変えるために普及させることは、とても刺激的なことだと思います。

私たちの世代で、誰もがインターネットを使えるところまでは普及させることができましたが、世の中全体が変わっていく中、本当の意味で普及させていくのは皆さんの世代です。未知の世界をこれから創っていく、そのためにIIJで何ができるか、どんな役割が果たせるか、イマジネーションを持ちながら働いてほしいと思います。

創業当初は、インターネットで世の中を変えようと思った人たちがIIJに集まり、この場にいて働くことが何よりも楽しいことでした。IIJはそれぞれの仕事で誇りを持つことができる会社だと自負しています。そんな中で皆さんは誇りを持って働いて、インターネットの発展に貢献してほしいと思います。

IIJは個人の自由度も高い会社ですが、自分で緩んでしまうと誇りを持てる仕事はできません。きちんと努力し、刺激的な社会人生活を送ることができれば、自分の仕事に誇りを持つことができるのだと思います。皆さんにはそのような働き方をして、楽しんでもらいたいと思います。一緒にがんばっていきましょう。

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