2017年度IIJグループ入社式　社長挨拶（抜粋）

入社おめでとうございます。

本日が社会人としての一日目となりますが、それを迎えた皆さんの気持ちや意識はいかがでしょうか。期待が半分、不安が半分という方が多いのではないでしょうか。例えば、不安なこととしましては、比較的自由で規制の少ない学生生活から、お金はもらえるけれど規則に縛られるような生活に移ることへの不安、仕事に対する不安、また、身近な例で言いますと、上司や仲間はどのような人たちなのか、どのような部署なのかといった未知に対する不安があると思います。また、期待としましては、社会人として仕事に取り組めるワクワクした気持ちや、安定した収入を得ますので、これからどのような人生を送るのか、という期待があるでしょう。

そこで皆さん、一年後の皆さんの姿を想像してみてください。恐らく仕事に慣れ、社会人としての生活にも慣れているでしょう。入社当初に感じていた不安が減った反面、ワクワクした気持ちも少し減っているかもしれません。恐らく今日の一日は、社会人一日目に感じる不安と期待が入り混じった意識や記憶として残ると思います。そして、ある意味、人生はこのような意識や記憶の連続ではないかと考えるのです。

皆さんはこれから社会人として、仕事はもちろん、通勤、仲間との交流も含めて一日の大半、人生の大半を会社とともに過ごすと思いますが、そこに意義を見出し、意識を持って過ごすことがとても大事です。仕事が面白いという意識、それが恐らく人生を有意義に過ごす上で大切なことではないでしょうか。どのような仕事でも、自分にしかできないことや創意工夫の余地があり、人はそういう意識や自負を持つと人生の過し方が相当に変わってくると思います。

IIJは、自分で仕事を創り出したり、人生を築き上げたりすることのできる会社なので、ぜひ意識をもって取り組んでいただきたい。IIJの社是には、「職場は自己実現の場である」とあります。1992年12月3日に会社を設立した当時から、創業者の鈴木会長は、「将来、あらゆるものがインターネットにつながり、すべての事象がインターネットの上に構築される」と言っていました。その頃は信じていた人も少なかったのですが、いまやその時代を迎えつつあります。人工知能、コネクテッドカー、音楽や映画の配信など、すべてがインターネットを通じて実現されるという時代になりつつあります。IIJは25年間、インターネットの世界でイニシアティブを取り続けてきました。次の25年は、皆さんが中心になって会社を発展させていってください。創業時、IIJは技術分野において尖った人たちが集まった誰も知らない会社でした。それがある意味チャンレンジ精神に繋がっていたのでしょう。チャレンジする精神や、創意工夫で仕事をさらに良いものにする意識、それらが恐らく人生の上で大切なことだと思うのです。

ぜひ、皆さんが核となってこれからのIIJを築き上げていってください。
本日は入社を心よりお祝い申し上げます。