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WABCOジャパンが提供する車両走行状況の遠隔監視サービスに採用
2019年5月27日
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎、コード番号:3774 東証第一部)は、法人向けに提供しているフルMVNO(※1)サービスにおいて、IoTの実用化を推進する新たなビジネスモデルとして、通信モジュールにSIM機能を実装した「SoftSIM」の提供を実現し、ワブコジャパン株式会社(以下WABCOジャパン)による車両走行状況の遠隔監視サービスに採用されたことをお知らせいたします。
トラックやトレーラなど商用車向けに安全システム及び制御システムを提供するWABCOジャパンでは、車の走行状況を遠隔監視するサービス――ブレーキの踏み方や荷物の積載情報などの情報を収集し、運行状況を見える化することで、輸送効率の最適化および輸送安全性の向上を実現するサービスを、日本で新たに開始します。同サービスのネットワークにIIJのフルMVNOサービスが採用され、IIJでは、モジュールメーカのQuectel Wireless Solutions社、およびIoT向け通信関連プラットフォーム事業者のLinks Field Networks社と連携し、SIMの通信用プロファイル(※2)情報を書き込んだ「SIM機能内蔵通信モジュール」を提供いたします。WABCOジャパンでは、本通信モジュールを搭載したセンサをトレーラに取り付け、様々なデータを収集します。
SoftSIMは、通信用プロファイルを通信モジュール内のセキュアな領域にある仮想マシンに直接書き込み、提供するもので、物理的なSIMカードが不要になるため、コスト削減や耐久性向上など、IoTに適した様々なメリットを実現できます。また、IIJでは、通信回線の開通/廃止等をコントロールするAPI機能を提供しており、お客様は自社システムと連携させることが可能になり、効率的な回線管理ができるようになります。
物理的なSIMカードが不要なことから、SIMカードおよびソケット等付随する部品の製造コスト、流通、物理SIMの装着にかかるコストなどを、大幅に削減することが可能です。
必要な部品点数が減ることで、故障率を低減するとともに、温度耐性や耐振動性、耐衝撃性を高め、物理的な破損や外的要因による通信障害等の低減を見込むことが可能になります。また、通信モジュールに直接通信用プロファイルを書き込むことでSIMカードや開口部が不要になるため、防水設計が容易になるだけでなく、通信機器の小型化、さらにはSIMカードの盗難抑止にも繋がります。
SoftSIMは、複数の通信用プロファイルを保持することが可能で、かつOTA(※3)による書き換えに対応します。将来的にIIJでは、日本国外を含む複数エリアの通信プロファイルをSIM機能内蔵通信モジュールに対して提供し、日本国外で利用する場合には現地の通信事業者のネットワークに接続することができるようにするなど、グローバルでのIoT利用に対応してまいります。
なお、今回WABCOジャパンでは、上述のメリットに加えて、以下の点を評価いただき、IIJのサービスを導入いただきました。
IIJの回線管理システムとWABCOジャパンの出荷管理のシステムをAPIで連携することで、出荷のタイミングで回線開通処理を実行できるなど、在庫期間の回線の基本費用を低減することが可能です。
回線単位ではなく、契約回線全体の利用トラフィックに応じて課金する料金プランにより、通信コストの平準化・最適化を実現できます。
IIJでは、今後ともフルMVNOだからこそ実現可能な新しいビジネスモデルを積極的に展開し、IoTを活用する様々な業界のお客様のビジネスをサポートしてまいります。
WABCOジャパンについて
WABCOジャパンは、グローバル企業であるWABCO社(本社:スイス)の日本法人です。WABCO社は、商用車向けに安全システム及び制御システムを提供するリーディングサプライヤーで、150年以上にわたり、ブレーキや車両制御、自動トランスミッション・システムの分野において、革新的な機械・メカトロニクス・電子技術を開発し、世界中の主要な商用トラック、バス、トレーラ・メーカーへ製品供給しています。
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
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