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ピークカットとピークシフトにより、空調電力の約15%削減を目指す
2019年10月21日
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎、コード番号:3774 東証第一部)は、本年5月1日に運用を開始した白井データセンターキャンパス(千葉県白井市、以下白井DCC)に、米テスラ社製の産業用 リチウムイオン蓄電池「Powerpack」を導入し、2019年11月1日より稼働開始いたします。
国内のデータセンターにおいて、エネルギーマネジメント機能を有したリチウムイオン蓄電池の導入は先進的な取り組みであり、同データセンターでは、空調電力のピークカットとピークシフト(※1)を実現し、運用コストの約4割を占める電気代において、空調設備のディマンド値(ピーク電力)(※2)で約15%の削減を目指します。
昨今、低炭素社会の実現に向けた取り組みの推進が一層求められる中、IIJはインフラサービス事業者として、これまでも環境性能に優れたデータセンターの構築・運用を進めてきました。白井DCCでは、エネルギー効率の高い「外気冷却空調」とAIによる空調制御など最新の省エネ技術を導入することで、電力利用効率の最適化を図っています。
一方で、外気冷却が利用できない夏季は日中に電力ピークが発生するため、電力需要(負荷)を平準化できていないことが課題となっていました。今回、その課題を解決すべく、リチウムイオン蓄電池の特性を活かしたピークカット制御を利用することで電力需要を平準化し、さらなる低コスト化及び環境貢献に取り組んでまいります。
リチウムイオン蓄電池は、従来の鉛蓄電池に比べてエネルギー密度が高く大容量の蓄電が可能で、優れた充放電特性を持っています。Powerpackが持つバッテリーの運転制御機能により、夜間に割安な電気を購入し、蓄電した電気を昼間のピーク時間帯に放出して、電力需要の平準化を図ります。自律的にピークカットを実現することで、ディマンド料金を低減します。蓄電池を非常時の電力供給源という用途だけでなく、エネルギーマネジメント機能をもった動的な蓄電池として、常時の電力供給用にも活用します。
期待される導入効果は以下のとおりです。
IIJでは、データセンターのエネルギーリソースとして、蓄電池の活用シーンを拡大していく予定です。
IIJでは今後とも最新技術を積極的に導入しながら、データセンターの新しいビジネスモデルの追求や変革に取り組んでまいります。
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
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