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2021年4月1日
株式会社インターネットイニシアティブ
代表取締役会長 鈴木 幸一
本日はおめでとうございます。
リモートではなく、実際にお目にかかることができて嬉しく思います。
最近はオンラインで話すことが多いのですが、直接顔を見て対話することによって何かが生まれるのではないか、人と人との交流から気付きや発見が生まれ、将来が見えてくるのではと思います。
IIJは今年12月で30年目を迎える、世界でも最古参のインターネット接続事業者です。同じ頃に事業を始めたほかの仲間たちは事業を売却してしまい、今も独立系で継続している会社は世界でもIIJだけです。
アメリカが本格的にIT化を進めたのは90年代でした。旧来のシステムであるメインフレームから脱却し、通信とコンピュータが一体となる時代に移行するために抜本的な転換をしました。それができなかった日本は遅れてしまった面もありますが、その中でもIIJはインターネット技術をリードし、90年代からいち早くいろいろな基盤技術を作り出してきました。99年にはアメリカで上場もしましたが、世界に視野を広げられなかったことが悔やまれます。GoogleやFacebookなどは、初めから世界規模のマーケットを前提にビジネスモデルを築いたので、あそこまで成長できたのだと思います。
コロナ禍でも不自由なく世界中でコミュニケーションが簡単に取れるのはネットワークのおかげです。コミュニケーションを簡単に行えるという意味では100年以上続いている電話もありますが、その技術はインターネットとはまったく別の技術です。かつてのメインフレームのように、旧来の技術に固執していたり、その人たちが通信の主導権を握っていたりすると、日本でのIT化は進まないと思っています。それを変える技術を持っているのがIIJです。今までもやってきましたが、ようやく我々が日本を変えていく時代が来たと考えています。皆さんはまだ若く、これから何十年か先の未来を夢見て仕事ができる。そんなときにIIJという会社にたまたま入っていただいた。将来、IIJが本当のグローバル企業になり、世界のどこに行ってもIIJがコンセプトや技術をリードしている会社であって欲しい、皆さんにはそんな未来を実現できるように頑張っていただきたい。
インターネットという20世紀最後の技術革新は、いまも世界規模で産業構造に変化を促しています。次の20年、30年を考える若い方たちには、その技術を持っている会社に入社したという自負をもって、広い視野でぜひ頑張っていって欲しいと思います。
以上
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