IIJ、企業システムのフルクラウド化に向けた新しいクラウドサービス「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」を提供開始

パブリッククラウドとプライベートクラウド双方のメリットを有したIaaSでオンプレミスからの移行を促進

2021年9月15日
株式会社インターネットイニシアティブ

当社は、 “パブリッククラウドとプライベートクラウドの融合”をコンセプトに提供してきたクラウドサービス「IIJ GIO（ジオ）インフラストラクチャーP2（以下GIO P2）」のサービス構成を刷新し、オンプレミスからの移行を容易にする次世代モデルのIaaSとして「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2（ピーツー　ジェンツー）（以下、GIO P2 Gen.2）」を、2021年10月1日より提供開始いたします。
本サービスは、パブリッククラウドの“手軽さ”とプライベートクラウドの“自由度”の両方のメリットを有したサービスで、これまでクラウド移行を躊躇していたお客様に対して、既存システムの設計思想をそのまま適用できるVMwareベースのホステッド・プライベートクラウド環境を提供することで、オンプレミスからのクラウド移行を支援します。

DX推進の潮流のもと、多くの企業でシステムのクラウド化が進み、特にパブリッククラウドの特徴や利便性は広く知られるようになっています。しかし、パブリッククラウドの特性を正しく理解し、クラウドならではのシステムアーキテクチャに移行することはハードルが高く、既存のオンプレミス環境をクラウドに移行できていない企業が多いのが現状です。当社調査でも、企業システムで使用するサーバの50%以上をクラウド化している企業はいまだ2割以下に留まっています（※参考資料参照 [295KB]）。
これまでIIJでは“持たないプライベートクラウド“として、「GIO P2」でVMware基盤をパッケージ化したサービスを2015年から提供しており、多くのお客様にご利用いただいてきました。そこで得たお客様の声と、これまでのナレッジを活かして現サービスをさらに進化させ、オンプレミスから容易に移行できる新たなサービスとして、GIO P2 Gen.2を開発いたしました。

GIO P2 Gen.2の特徴

移行が容易なVMwareベースのホステッド・プライベートクラウド

仮想基盤にはVMwareを採用し、オンプレミス環境の設計思想や運用体制をそのまま持ち込むことが可能なため、オンプレミスのVMware環境を容易にクラウドに移行できます。移行に必要な各種ツール提供に加えて、IIJの経験豊富な専任エンジニアが移行作業をサポートするメニューも用意し、スムーズな移行を実現します。

パブリッククラウドと同等の柔軟性で自由なシステム構成が可能（フレキシブルサーバリソースのみ）

一般的なプライベートクラウドのような「サーバ単位」ではなく、「仮想リソースプール」から最小「1vCPU/4GBメモリ」というリソース単位での契約が可能なため、スモールスタートかつ柔軟性を備えたシステムを構成することが可能です。また、従来サービスと異なり、ホステッド・プライベートクラウドでありながらハイパーバイザーの管理はIIJで行うため、お客様側での脆弱性対応のソフトウェアアップデート作業などが不要となり、運用負荷を大幅に軽減できます。

IIJサービスとの連携で高い拡張性を実現

ファイルサーバやActive Directory、データベースなど、企業のIT環境に必要なコンポーネントを備えた各種マネージドサービスや、他社パブリッククラウドとの閉域接続を提供するネットワークサービスなど、IIJの各種サービスと連携することにより拡張性の高いシステム環境を実現します。パブリッククラウドへの将来的な移行を見据えた利用も可能です。

サービスラインアップ

プライベートクラウドと同様に、自由にリソースを選んでシステム環境を構成できる「フレキシブルサーバリソース」に加えて、VMware vCenter　Serverをフル権限で利用できる従来の GIO P2 VWシリーズと同等の「デディケイテッドサーバリソース」の2つのメニューを用意しています。

サービスラインアップイメージ

サービス利用料金

フレキシブルサーバリソース

ラインアップ	CPU/メモリ	利用料金（税抜）
サーバリソースプール	1vCPU/4GB	月額費用 4,500円～
サーバリソースプール長期割りオプション1年（契約期間 1年）		月額費用 3,825円～
サーバリソースプール長期割りオプション3年（契約期間 3年）		月額費用 3,240円～

デディケイテッドサーバリソース

ラインアップ	CPU/メモリ	利用料金（税抜）
VMware vSphere ESXiサーバ	32core/384GB	月額費用 262,000円～

（※）別途ストレージやネットワークなどのメニューも用意しています

サービスの詳細は以下サイトをご覧ください。
https://www.iij.ad.jp/biz/p2-gen2/

なお、本発表に先駆けて、カルビー株式会社様、積水化学工業株式会社様、株式会社セキュアスカイ・テクノロジー様、株式会社第一興商様、日本通運株式会社様、森永ビジネスパートナー株式会社様より、サービスのご利用を見据えてエンドースメントを頂戴しております。

エンドースメント

弊社はサーバのクラウド基盤のみならず、ネットワーク基盤や各種セキュリティの運用維持においてもIIJ 様のサービスを採用しております。今回のサービスリリースは現在利用中のサービス群や、パブリッククラウドサービスとも連携ができると伺っています。その連携性の高さは弊社にとっても今後のシステム活用の可能性が広がることと大いに期待しております。

カルビー株式会社
情報システム本部本間武人

積水化学工業株式会社はこの度の「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」のリリースを歓迎いたします。弊社はネットワークをはじめ様々な領域でIIJ様のサービスを活用しており、その価値の高さを日々実感しております。今回リリースされたサービスはそれら利用中のサービスとも親和性が高いと伺っており、今後弊社システムのクラウドシフトにおける選択肢の有力な候補になるものとして、大いに期待しています。

積水化学工業株式会社
デジタル変革推進部情報システムグループ

株式会社セキュアスカイ・テクノロジーは「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」のリリースを心より歓迎いたします。弊社は、クラウド型WAFサービス「Scutum」の提供を通じて、企業のセキュリティ対策におけるクラウドを利活用するメリットを最大化させるための市場のニーズにIIJ様と共に応えてきました。今回の新サービスはパブリッククラウドの性質も持ちながら、プライベートクラウドの柔軟性を持つサービスとして、クラウド化を希望する企業の有力な選択肢となるとともに、クラウド市場の拡大にも大いに貢献するでしょう。今後もIIJ様とのパートナーシップで、お互いのビジネスをより拡大できると期待しております。

株式会社セキュアスカイ・テクノロジー
代表取締役大木元

株式会社第一興商は、「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」のリリースを心より歓迎いたします。IIJ様は今回リリースされた「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」のような独自クラウドサービスはもちろん、各種パブリッククラウドの知見も深く、弊社システムのクラウドシフトにおける重要パートナーです。「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」によって、弊社においても今後の可能性が広がること、またIIJ様とより強固なパートナーシップを構築できることを期待しています。

株式会社第一興商
管理本部システム部佐々木克幸

日本通運株式会社は、「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」のリリースを心より歓迎いたします。弊社はIIJ GIO VWシリーズを始めとして、積極的なクラウドサービスの採用でTCOを大きく削減することに成功しました。今回リリースされる新サービスによって、弊社においてもさらなるクラウド活用の可能性が広がることを期待しております。

日本通運株式会社
IT推進部長大林孝至

森永製菓株式会社は、「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2」のリリースを歓迎いたします。弊社は森永製菓グループ共通のコミュニケーション基盤をIIJ様のサービスを利用し、構築しております。IIJ様は今回リリースされたサービス以外にも、多様なネットワークサービスやセキュリティサービスを提供されており、現在だけでなく将来的なクラウド利用の拡張を見据えた最適なネットワーク設計やセキュリティ対策にも幅広く対応いただけます。そのようなIIJ様のリリースされた新サービスは、弊社にとっても新しい選択肢になると、大いに期待しております。

森永ビジネスパートナー株式会社
ITグループグループ長杉田直昭

IIJは今後も、付加価値の高いクラウドサービスの提供を通じて、お客様のDX推進をサポートしてまいります。