2022年度IIJグループ入社式　社長挨拶（抜粋）

まずは入社おめでとうございます。

今年12月にIIJは創業30周年を迎えます。30年前はまだ皆さんは生まれてなかったと思いますが、バブルが崩壊し、その後の30年で、日本の経済構造と社会の価値観は激変しました。たとえば、1992年頃のサラリーマンのお小遣いは平均7万円ぐらいでしたが、今はその半額程度ではないでしょうか。世界に目を向ければ、ベルリンの壁崩壊、旧ソ連の崩壊、そして中国の目覚ましい台頭があり、色々とこちらも変わりました。

IIJを創業した当時、鈴木会長は「いずれ、すべてのものがインターネットにつながり、すべてのものがインターネットの上に構築される。そういう時代が来る」と話していましたが、現在、やっとそういう時代になってきたと思います。IIJは、まさにこの時代のために作られた会社です。名前の通り、今までもインターネットの分野でイニシアティブをとり続けてきた会社です。

では次の30年で社会はどうなるのか、IIJはどうなるのかを、皆さんに想定していただきたい。今はまた激変の時代に入ってきたので、なかなか想定しづらいかもしれません。コロナ禍、ウクライナ侵攻など、時代の変化が激しく加速しており、今は2022年ですが、本来なら「2030年頃はこうなるだろう」と言われていた世界を先取りして過ごしている感じがします。

そういう中でIIJがイニシアティブをとり続けるには、どうしたらいいのでしょう。一つは成長し続けることです。皆さん一人一人が成長し、皆さんがIIJを成長させることが必要です。そのために、人生の先輩としてお願いしたいことがあります。それは「仕事を面白い」と思っていただきたいのです。これから皆さんは毎日、今はリモートワークのことも多いですが、8時間をIIJで過ごします。通勤時間や仲間との食事時間も含めれば、人生のかなりの時間をIIJと一緒に過ごすことになります。その大切な時間を「自由な学生時代と違って、お金をもらう代わりに会社に拘束されるんだ」と思うか、「自分は自分の仕事が面白いから、ここにいるんだ」という意識で過ごすかで、人生は相当変わってくるのではないでしょうか。ぜひ皆さんの大切な時間、大切な人生を、主体的に過ごしていただきたいと思います。それによって会社も成長していきます。

まずは、新人として入ってこられたばかりで、部署も人もわからないことばかりでしょうが、早めに職場に馴染んでください。その後は与えられた仕事に早く慣れて、その仕事の分野で第一人者になることを目指してください。ちょっとした仕事でも、そうなれる余地はあると思います。そして「やはり仕事は面白い」と思えるようにぜひなってください。皆さんがそういう思いであれば、会社もきっと成長します。そのうえで、会社という場を上手く使って、大胆な発想を生み出してほしいと思っています。これから30年、コアになるのは皆さんです。IIJは皆さんの成長にかかっています。ぜひよろしくお願いします。

以上

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