2023年度IIJグループ入社式　会長挨拶（抜粋）

本日はおめでとうございます。

IIJは創業して30年を迎えました。当時の社員は、汚いシャツとジーンズを制服のように毎日着ていましたが、そのような人たちが、「将来、インターネットが電話に取って代わるだろう」という想いで作ったのがこの会社です。
私がインターネットを知ったのは1960年代の終わりでしたが、そのころから、「情報機器がメディアになる」と言われてきました。しかし、未だにその過程にあり、肝心のメディアが時代の変化に対して後ろ向きであるようにも感じます。また創業当時、「インターネットは世界の産業を牽引する技術革新である」という想いを持っていましたが、なかなかそれを理解してくれる人がいませんでした。そして現実はどうかというと、今もまだそこまで技術革新は進んでいない、特に日本は遅れていると感じます。
新しいことには常に世の中の抵抗があります。抵抗はあっても「正しい道である」という確信をもって進まないと、世の中は変わりません。新しい技術革新が生まれても、過去に存在しなかったものに対して前向きに対応しなかったため、結果的に日本はとても遅れているのではないでしょうか。

そのような時代にあって、IIJは技術的にもコンセプト的にも進んでいると思っています。新しいことへの挑戦を恐れず、世の中の変化をリードしていく会社に入ったという気負いをもって働いていただきたいと思います。旧来やっていたことを、「みんながそうだから同じようにやろう」という精神では勝ち抜いていけません。反骨精神を持って世の中の動きをみて、その中で自分が会社で何ができるのかを考えながら過ごしてください。
実際のビジネスの現場では一人で籠っていると取り残されるかもしれません。色々な人と接しながら自分を磨き上げていっていただきたいですし、そうすることで創造的な仕事ができるかもしれません。ぜひこれからどうぞよろしくお願いします。

以上