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ソニー銀行の為替取引サービスとして稼働開始
2024年2月5日
株式会社インターネットイニシアティブ
当社は、金融機関向けFXプラットフォーム「IIJ Raptorサービス」において、コンテナ技術を活用した新システム基盤を開発し、提供を開始いたしました。 本システム基盤は、コンテナ技術(※1)を採用したクラウドネイティブな構成により、従来に比べ拡張性、性能、セキュリティ機能などを大幅に向上させており、近年流動性(※2)が高い状態にある為替市場においても安定して稼働できるシステムとなっています。なお、本システム基盤はソニー銀行の為替取引サービスプラットフォームとして採用され、2023年9月より稼働開始しています。
当社は、2010年にFXプラットフォーム「IIJ Raptorサービス」の提供を開始し、高い性能と安定性を兼ね備えたシステムとして十数社の金融サービス基盤として採用され、提供開始以来、安定してサービス提供を続けてきました。一方、国内個人投資家による為替取引(個人FX取引)の取引高は、2022年、2023年ともに1京円を超えており(※3)、今後もさらに取引の活性化と取引高の拡大が見込まれています。こうした状況に対応するため当社は、IIJ Raptorサービスにおいて、より高性能で拡張性の高い新システム基盤を開発いたしました。
新システム基盤は、「クラウドネイティブ」「性能の向上」「セキュリティの強化」の3つの特徴があります。
Kubernetesを中心としたコンテナ技術を採用したクラウドネイティブな構成により、システムリソースのオートスケール(自動増減)が行えるため、相場の急変や取引の突然の活性化など市況に応じて、迅速に取引サーバをスケールアウト(拡張)させることが可能です。また、環境を選ばず展開可能なコンテナ技術により、様々なクラウド環境にシステムをスピーディに展開できるため、メインシステムのみならず外部クラウド上へのBCP環境の迅速な展開など、多様なニーズに対応可能です。
新システム基盤では、サーバ及びネットワーク性能の大幅な向上、ロードバランサコンテナやアプリケーションコンテナのスケールアウト構成により、数万人の投資家の同時利用や、秒間数万件規模の約定でも遅延のない安定した取引が可能です。様々な市場の影響で為替の流動性が高まるなか、投資家にストレスのない安定した取引環境をご提供します。
昨今サイバー攻撃は巧妙化の一途をたどっており、金融システムに対する攻撃手法も多様化しています。本基盤では、コンテナイメージに含めるソフトウェアパッケージを必要最小限にすることや、コンテナの自動脆弱性スキャンなどで脆弱性のリスクを抑制するとともに、Webアプリケーションの脆弱性対策として「Web Application Firewall(WAF)」の導入などにより、従来以上にセキュリティ機能を強化しています。今後もリスクベース認証への対応など、様々なセキュリティ機構の強化を実施してまいります。
IIJでは、今後もIIJ Raptorサービスの安定運用と機能拡充、近年急成長している店頭CFD(差金決済取引)サービスへの対応などを行うとともに、新基盤への移行・拡販を推進してまいります。また、10年以上にわたるFXや暗号資産取引システムの構築、運用を通じて蓄積した知見を活かし、お客様の新たなビジネス創出を支援してまいります。
IIJ Raptorサービスについて
IIJ Raptorサービスは、ひとつのプラットフォームで、くりっく365(FX・株)と店頭FX、CFDに対応した取引システムをSaaS型で提供するIIJ独自開発のFXプラットフォームサービスです。並列メモリ処理技術を駆使した「取引コア機能」を中心に、ユーザビリティに優れた「投資家向け機能」、収益を最適化させる「ディーリング機能」、顧客管理を行う「バックオフィス機能」から構成されています。2010年にサービスを開始して以来、多数の金融機関に採用いただいており、現在十数社を超えるFX事業者のサービス基盤、銀行の外貨交換の基盤として稼働しています。
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