IIJ、フルMVNOとしてSIMCom Wireless Solutions社通信モジュール「SIM7672G」を用いてIoT向けLTE通信方式「Cat.1 bis」の接続確認を実施

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当社は、法人向けデータ通信サービス「IIJモバイルサービス/タイプI」などフルMVNO（※）サービスにおいて、IoT向けLTE通信方式「Cat.1 bis」の接続確認を実施しました。接続確認にあたってはキャセイ・トライテック株式会社の協力のもと、SIMCom Wireless Solutions社製の通信モジュール「SIM7672G」を用い、NTTドコモのエリア内にて通信可能であることを確認しています。

• （※）フルMVNO：移動体通信事業者（MNO）から基地局などの無線アクセス設備の提供を受けて運営する仮想移動体通信事業者（MVNO）の中で、MNOのコアネットワーク設備の一部である加入者管理機能（HLR/HSS）を自社で保有・運用する事業者です。

移動体通信事業者（MNO）は3Gサービスの終了を進めており、最後まで3Gサービスを継続しているNTTドコモも2026年3月の終了を発表しています。これに伴い現在使われている3G対応のIoTデバイスは新たなLTE通信規格に対応する必要がありますが、LTE通信の対応方法においてCat.1 bis通信モジュールは、多くの意味で3G通信モジュールに一番近く、低コストで有力な検討候補です。LTE対応にあたっては、一般的に、通信モジュール周辺のRF回路（アンテナおよび変復調等の信号処理を行う高周波回路）の仕様も変更する必要がありますが、Cat.1 bisに対応したLTE通信モジュールを採用することで、既存の3G向けRF回路のままLTEに対応することができます。このためIoTデバイス開発・製造事業者は筐体の開発コストを低減できます。

また、同じくIoT向けのLTE通信方式である「LTE-M」が、LTEの一部周波数帯のみで運用され、利用地域が限られるのに対して、Cat.1 bisはLTEで運用されているほぼすべての周波数帯を利用することが可能であるため、より広いエリアでIoTデバイスを利用することが可能です。

IIJでは今後も、IoT分野での更なる価値創出を目指し、新たな技術やサービスの開発を進めてまいります。

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