日本も含まれるんだ。じゃあ、日本と他のCBPR参加国とは、自由に個人データをやりとりしていいんだね!
いや、CBPR認証を取得した企業に限られるんだ。
「越境個人データの保護に関して、APECプライバシー原則に適合しているか」を認証する仕組みがあるんだよ。
日本では、JIPDEC(一般財団法人 日本情報経済社会推進協会)が審査機関と定められている。IIJは2022年9月に、JIPDECの審査を経てCBPRの認証を取得したんだよ。
だけど・・・日本の個人情報は日本の法律で守られているんでしょ。日本の法律でも国外へ持ち出していいことになっているの?
日本の個人情報保護法第28条には、「日本から外国にある第三者への個人データの提供」が可能になる3つの要件が示されているんだ。そのうちの1つがCBPRの認証取得なんだよ。
CBPRの認証は、安全な企業の証として公的に認められている、ということだね。
なるほど。IIJは、EU GDPRに適合していることを証明する「BCR承認」と、APEC プライバシーフレームワークに適合していることを証明する「CBPR認証」の両方を取っているんだね?
その通り。クラウドサービスプロバイダー(IaaS)として両方を取得した企業は、IIJが世界初なんだ。
BCRに次いでCBPRの認証を取得したことで、より多くの国との間で、法的にも安全なデータ流通が可能になったんだよ。