IIJでは、サーバ等のIT機器を収める箱を「ITモジュール」と呼び、その箱にコンテナを採用していることから「コンテナ型DC」と呼んでいます。IT機器単位でモジュール化するメリットとして「拡張性」「コスト削減」「陳腐化防止」に加え、既存DCの課題でもある「冷却効率と収容密度の向上」に対する解決策も提示しています。
冷却効率と収容密度の向上
IIJのITモジュール「IZmo(イズモ)」は、IT機器の収容密度をあげつつ、より冷却効率を高めるために工夫を凝らしています。
コンテナ内部を、IT機器を境にして2つの空間①「コールドアイル(Cold Isle)=IT機器の吸気側」と②「ホットアイル(Hot Isle)=IT機器の排気側」に区切り、コンテナ内の限られた空間で効率的に空気の流れを作り、空調効率を高めています。更に「IZmo/S」ではラックを斜め配置することで、側面からの冷気供給により効率的なIT機器の冷却を実現しています。
このラック斜め配置については、独自性が認められ 特許を取得 しております(特許番号:第5064538号)
また、サーバ等のIT機器の収容密度をあげると、発生熱量の増加、ラックあたりの消費電力の増加につながり、高い冷却技術が必要となります。IIJの開発したITモジュール「IZmo(イズモ)」では、外気冷却方式で省エネ化を実現しながら、小さなコンテナに効率よくIT機器を収容し高発熱を冷却することを可能としました。IIJの松江DCでは、19インチラックにIT機器をフル搭載することが出来ます。
小型化による輸送コストの削減
IZmoシリーズは「運べるDC」です。IZmo/Wはトレーラーで運ぶことが出来ます。IZmo/Sは、コンテナ内のラックを傾斜配置することで、コンテナの幅を2.5m以下に抑えることを実現し、これにより通常の大型トラックでの運搬が可能となり、特殊車両通行許可申請などを簡略化できると共に、輸送コストも約1/3に低減できます。co-IZmoもISO規格の20ftコンテナサイズのため、通常の大型トラックでの運搬が出来ます。
人が内部に入らない運用
「IZmo」自体は建築物ではなく設備であり、普段は無人で運用する必要があります。「IZmo」は、このためのモニタリング設備や消火設備等を備えており、複数台の「IZmo」を統合管理するシステムも既に稼動しています。
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