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2014年8月21日
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎、コード番号:3774 東証第一部)は、企業のメールシステムに必要なセキュリティ機能をクラウドサービスとして提供する「IIJセキュアMXサービス」において、2014年8月24日より送信ドメイン認証技術「DMARC(ディーマーク)」に対応します。
「DMARC」は、送信元を詐称した迷惑メールへの対策に有効な送信ドメイン認証技術のひとつで、既に標準化された技術である「SPF(※1)」と「DKIM(※2)」の認証結果を利用して、詐称されたメールを受信側がどう扱うべきかの方針(ポリシー)を、ドメインの管理者側が宣言するための仕組みです。送信元ドメインの管理者は、SPFとDKIMの両方の認証に失敗したメールに対して、「そのまま通す(none)」、「隔離する(quarantine)」、「受信拒否する(reject)」というように、受信時の処理方法をDMARCポリシーとして宣言します。これにより、自社のドメインを悪用して送られるスパムメールやフィッシングメールを排除する効果を高められるなど、お客様ドメインから送信されるメールの信頼性を確保することが可能になります。
IIJセキュアMXサービスでは、メール受信時にDMARCの認証結果をラベル付けし、受信者がドメイン管理者のポリシーに沿った対応を行うことができるようになります。お客様は自社でメールサーバを改修するなどの手間やコストをかけることなく、DMARCの認証結果にもとづいて詐称メールを振り分けたりすることが可能です。
既に米国では多くのISPがDMARCへの対応を進めており、普及率は非常に高くなっています。Twitter社の報告では、1日あたり1億1000万通ほどあった“なりすましメール”が1000通へ激減し、2013年のクリスマスの買物シーズンにはPayPal社を偽装した2500万通ものメールが遮断されるなど、非常に高い効果をあげており、その有効性に注目が集まっています(※3)。
IIJでは、日本国内でのDMARC普及を推進し、セキュアなメッセージング環境の実現に向けたサービス開発を進めてまいります。
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
〒102-0071 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム
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