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仮想ブラウザ技術を活用し、「自治体情報セキュリティクラウド」で利用可能なWebアクセス環境を提供
2016年3月7日
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:勝 栄二郎、コード番号:3774 東証第一部)は、地方自治体向けに、組織内ネットワークとインターネット接続環境との通信経路の分離を実現する、クラウド型のWeb閲覧サービス「IIJ GIO(ジオ)セキュアブラウジングサービス」を提供いたします。本サービスは、2016年4月より営業活動を開始し、2016年11月よりサービス提供を開始する予定です。
総務省では地方自治体における情報セキュリティ対策の抜本的強化策として、自治体間の専用ネットワーク(LGWAN(※))とインターネット接続系のネットワークを分離する「自治体情報システム強靭性向上モデル」や、都道府県ごとにインターネット接続口を集約して集中的にセキュリティ監視を行う「自治体情報セキュリティクラウド」の導入を推進しています。それを受けてIIJでは、自治体情報セキュリティクラウドと連携でき、セキュリティレベル向上を図りながら行政業務の効率性を維持できるソリューションとして、仮想ブラウザ環境を提供するWeb閲覧サービスを開発しました。
自治体情報システム強靭性向上モデルに対応したWeb閲覧サービスです。マイナンバーによる情報連携等に活用されるシステムやLGWANと、Web閲覧やメール等のインターネット接続系ネットワークを論理的に分離した環境で、安心且つ安全なWebアクセスを可能にします。主な特長は以下のとおりです。
本サービスでは、お客様がWebにアクセスするための仮想ブラウザ環境をクラウド上で提供します。Web閲覧時のプログラム実行やデータ保存は仮想ブラウザ環境上で実行され、ユーザの端末へはブラウザの画面情報のみが転送、表示されるため、LGWANに接続された端末でも安全にWebを閲覧できます。インターネットへは、都道府県単位で提供される自治体情報セキュリティクラウドを経由して接続されることを想定しています。
Webサイトからデータを端末にダウンロードする場合など、LGWAN環境とインターネット環境間で安全にファイルの受け渡しができる「ファイル交換機能」を提供します。仮想環境上でファイルを実行し、その振る舞いを観察することで疑わしいファイルを検知します。管理者が行う「承認機能」により、ユーザは許可された安全なファイルのみをダウンロードできます。
さらに、標的型攻撃対策機能や情報漏えい対策機能を備えたクラウド型メールセキュリティサービス「IIJセキュアMXサービス」の「メールボックスプラスオプション」を併用することで、インターネットから分離した環境でWebメールシステムを利用できるなど、お客様は、IIJのサービスを組み合わせることで統合的なセキュリティ対策を強化できます。
IIJでは今後も、地方自治体の情報セキュリティ対策を支えるサービスを提供してまいります。
株式会社インターネットイニシアティブ 広報部
〒102-0071 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム
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