IIJ、海外拠点向けセキュリティ運用サービス「IIJ Safous SOARaaS」を提供開始 | IIJについて

グローバルセキュリティ統制とセキュリティ運用負荷軽減を実現

2022年10月26日
株式会社インターネットイニシアティブ

当社は、海外拠点のセキュリティ運用業務の効率化・自動化を行う月額のクラウドサービス「IIJ Safous SOARaaS（セーファスソアース）」を本日より提供開始いたします。本サービスは、お客様のクラウド、エンドポイント、ファイアウォール等のセキュリティシステムと当社サービス基盤（SOARプラットフォーム（※））の連携により、専任のアナリストチームがお客様環境の統合的なセキュリティ監視・運用を行います。セキュリティインシデント発生時には必要に応じてIIJグループのセキュリティアナリストがアラート分析を行い、解析結果・影響範囲などをお客様に日本語・英語で通知します。アジアに拠点を多数持つ日系企業やグローバルに事業展開する企業は、本サービスにより、グローバルセキュリティの統制を図り、セキュリティ運用負荷を軽減することができます。なお、本サービスではパロアルトネットワーク社のSOARプラットフォーム「Cortex™ XSOAR」を採用しています。

（※）SOAR（Security Orchestration Automation and Response）：各種セキュリティ製品の統合制御、インシデント対応の自動化、ケース管理や分析・レポートなどのセキュリティ運用にかかわる業務の効率化・自動化を実現する技術やソリューションを指します。

背景

企業ネットワークにおけるセキュリティインシデントは昨今急激に増加しています。グローバルに事業を展開している企業のサプライチェーンを狙った攻撃も多く見られ、工場の稼働停止といった事業継続に影響を及ぼす深刻な被害も発生しています。このような状況を背景に、サプライヤーに対して高度なセキュリティ対策の実施を取引条件に課す企業が国内外問わず多くなっています。さらに、世界各国で厳しい罰則規定を持つサイバーセキュリティ法が施行、強化されていることから、企業の規模を問わず、より一層、厳格なセキュリティ対策の実施が求められています。

本サービスの概要と特徴

セキュリティ運用業務の効率化と自動化

本サービスは、パロアルトネットワークのセキュリティ運用自動化ツールであるCortex™ XSOARを活用したマネージド型のSOARサービスとしては日本初となります。セキュリティログの監視対象については、パロアルトネットワークの次世代ファイアウォール、Prisma® Access（SASEプラットフォーム）、Cortex XDR（エンドポイントセキュリティ）、IIJのマネージド型ゼロトラストネットワークアクセスサービス「Safous（セーファス）」を標準サポートし、24時間365日でインシデントの自動監視を行います。監視対象製品は順次拡大してまいります。
また、インシデント発生時には、必要に応じてセキュリティアナリストがアラートを分析し、重要度に応じ、メールや電話でお客様と迅速な情報連携を行います。インシデントの一次対応をアウトソースすることで、運用負荷の軽減を図れます。加えて、セキュリティプロダクトの設置・変更、サービス基盤の運用、チューニング、バージョンアップなど統合運用サービスをマネージド型で提供することにより、海外拠点を通して、グローバルセキュリティの統制を図ることができます。

多言語対応

インドネシアにセキュリティセンターを設け、同拠点を中心にIIJグループのセキュリティアナリストが、日本語と英語で24時間365日、お客様対応を行います。今後、IIJグループのアジア現地法人とも連携し、23年度を目途に中国語、インドネシア語、ベトナム語、タイ語などの各国語対応を進めます。

マルチテナント型でスモールスタートが可能

セキュリティ運用自動化を行う業界最高水準のSOARシステムを、高度セキュリティ人材によるインシデント＆レスポンスを含めて、マルチテナント型で提供することで、月額20万円未満からのスモールスタートを実現しています。また大規模顧客向けには、専用型SOARの提供が可能です。

参考価格

例1）ユーザ数300名、対象1プロダクト（ファイアウォール、エンドポイント等の監視対象システム）	月額170,000円～
例2）ユーザ数3,000名、対象2プロダクト	月額1,440,000円～