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IIJ、オンプレとマルチクラウドのデータ連携を容易にする「IIJクラウドデータプラットフォームサービス」を提供開始

「簡単・セキュア・低コスト」にデータ活用を実現し、企業のDXを加速

2022年12月12日
株式会社インターネットイニシアティブ

PDF [578KB]PDF / English

当社は、クラウド利用におけるデータ活用を推進するデータ連携サービス「IIJクラウドデータプラットフォームサービス」を2022年12月21日より提供開始いたします。オンプレミスのシステムとクラウドサービス間を流れるデータを本サービスのプラットフォームに集約することで、既存のシステムに影響を与えずに必要なデータを抽出し、クラウドサービスへデータを連携させることができます。本サービスでは、Salesforce、AWS(Amazon Web Service)などのクラウドやOracle Database、Microsoft SQL ServerなどのRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)など90種類以上の連携アダプタがあらかじめ準備されており、さらに連携のためのデータフローはノーコードで開発することが可能です。また、データのマスキング(秘匿)機能や閉域ネットワークの利用により、機密性の高いデータを安全に取り扱うことができるため、お客様は、簡単・セキュア・低コストにデータ連携システムを開発して、データ活用によるDXを推進することが可能になります。

背景

近年、企業ITシステムのクラウドシフトが進み、オンプレミス(自社設備)と複数のクラウドサービスを併用するマルチクラウド環境が一般的になってきています。IIJが本年行った情報システム部門に対する調査において、メインサーバのオンプレミスとクラウドの割合に関する項目では、年商規模5000億円~1兆円の企業でサーバの50%以上をクラウド化した企業が昨年度は1割未満でしたが、今年度は全体の半分を占めるまでに増加しています(※1)
そうした中で企業のDX推進やデジタルガバメント、スマートシティ構想など、社会全体でデータを活用した取り組みが進み、オンプレミスや複数のクラウドサービスなど様々な場所に分散されたデータを連携し自在に活用することが求められています。しかしながら、マルチクラウド環境においては、システム間のデータ連携が複雑化し、データ連携のインターフェースの開発にコストや時間がかかることや、オンプレミスに蓄積された機密性の高いデータを、クラウド上でセキュアに扱えるようにすることが課題となっています。このような状況を受け、IIJは新たにデータ連携プラットフォームを開発し、お客様のデータ連携における様々な負担を軽減し、低コストかつ安全なデータ活用を実現します。なお、データ連携機能のエンジンには、様々なアプリケーションや各種SaaSとのデータ連携にあたり豊富な接続アダプタを有し、ノーコード開発で内製化を実現するアステリア社の「ASTERIA Warp」を採用しました(国内データ連携ツールシェアNo.1(※2))。

  • (※1)(参照)IIJ 「法人IT調査レポート」 https://www.iij.ad.jp/svcsol/survey/
  • (※2)(出典)テクノ・システム・リサーチ社 「2022年ソフトウェアマーケティング総覧 EAI/ESB 市場編」

IIJクラウドデータプラットフォームサービスの概要と特徴

多彩なクラウドインターフェースにより迅速・低コストにデータ連携を実現

Salesforce、AWS(Amazon Web Service)などのクラウド、またOracle Database、Microsoft SQL Serverといったデータベースなど、90種類以上のサービス・アプリケーションに対応した連携アダプタを提供しており、連携先のサービスとのインターフェースを個別に開発する必要がありません。

ノーコードで簡単にデータフロー開発が可能

データフロー開発は、アイコンのドラッグ&ドロップなどのGUI操作で実施可能なため、データ連携システムの開発作業を大幅に内製化できる上、システム仕様の変更にもスピーディかつ低コストに対応できます。

マスキング(秘匿)機能で、機密性の高いデータの取扱いを安全に実施

本サービスのプラットフォーム上で、オンプレミスのシステムから抽出したデータをマスキングし、個人情報など機密情報を秘匿化して、クラウド上でも安全にデータを取り扱うことができるよう加工できます。また、本番環境と同等のテストデータを簡単に作成できるため、質の高い機能テスト、性能テストが実施できます。

閉域接続で安全なネットワーク環境を提供

IIJのネットワークサービスを併用することで、本サービスとお客様のオンプレミス環境を閉域接続できます。例えばインターネットからの到達性を持たせたくないオンプレミスのデータベースを本サービスと接続し、本サービスとクラウドサービスを連携させることで、オンプレ環境の安全性を確保することが可能です。そのほか、IIJクラウドエクスチェンジサービスを利用することで、オンプレミスから対応するクラウドサービス間で、完全に閉域のデータ連携環境を構築することも可能です。

提供価格

初期費用

0円

月額費用(税抜)

品目名 金額 特徴
エントリー 120,000円 最小限のデータ連携機能とデータベースとの連携を持つスモールスタートに適したエディションです。
スタンダード 290,000円 データ連携機能を網羅的に保持する標準的なエディションです。外部トリガーやサブフロー処理が利用できるので、エントリーよりも高度な機能が利用できます。
エンタープライズ 350,000円 大規模、大容量の処理を行うことを想定し、エラーの際に処理途中から復帰させるなどの機能(優先実行やチェックポイント)を実装したエディションです。
  • (※)サーバスペックは、2vCPU/3GBメモリ、6vCPU/12GBメモリ、12vCPU/24GBメモリの3タイプがあります。上記価格のサーバスペックは、2vCPU/3GBメモリです。
  • (※)プライベート接続でご利用される場合は、別途ネットワークサービスのご契約が必要です。

マルチクラウド環境におけるデータ活用の課題

マルチクラウド環境におけるデータ活用の課題

(課題例)

  • データ連携するたびにインターフェースを開発しなければならない
  • 個人情報などの機密性の高いデータをクラウドサービスと連携するためのセキュリティ確保が必要
  • 高機能なデータ連携ツールを初期導入する際のハードルが高い

本サービスを活用したデータ連携イメージ

本サービスを活用したデータ連携イメージ

(主な利用利点)

  • さまざまなアプリケーションやクラウドに簡単に連携できる
  • 機密データを取り扱うためのマスキングやアクセスログ管理が可能
  • スモールスタートが可能

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