ネットワーク機器を制御・管理する「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」において初期設定が自動生成される新プラン「プリセット」を提供開始 | IIJについて

シンプルで汎用性の高い3種のネットワーク構成に対応し、初期構築作業不要で簡単に導入可能

2024年5月15日
株式会社インターネットイニシアティブ

当社は、ネットワーク機器を遠隔で一元的に制御・管理できるサービス「IIJマルチプロダクトコントローラサービス」において、本日より新たなサービスプラン「プリセット」を提供開始します。プリセットプランは、「インターネットゲートウェイルータ」、「リモートアクセスルータ」、「PPPoE終端用ルータ」の3パターンの用途について、コンフィグ作成が不要となる専用ユーザインタフェースおよびサービスアダプタの一元管理機能を提供します。必要情報を入力するだけでネットワーク設定のコンフィグが自動で生成されるため、専任のネットワーク担当者がいないお客様でも簡単に導入でき、設定作業の工数、および運用管理コストが削減できます。

IIJマルチプロダクトコントローラサービスは、当社の独自技術であるルータの自動接続・一元管理システム「SMF（※）」を基盤にしたネットワークマネージメントサービスで、IIJの高機能ルータ「SEIL（ザイル）シリーズ」をはじめとする様々なネットワーク機器を遠隔から一元的に管理する仕組みを提供しています。柔軟で自由度の高いネットワーク設計が可能なうえ、機器の設定、監視、管理はすべて遠隔で集中管理できることから、特に多拠点の拠点間VPN構成などにおいて、低コストかつ容易に導入・展開が可能です。
一方で、昨今のMicrosoft 365などクラウドサービスの利用が増えていることから、インターネット接続と無線LAN機能のみ必要、リモートアクセス用途だけに利用、などといった単一拠点でのシンプルなネットワーク構成への需要も増加しています。今回はこうしたお客様向けに、専任のネットワーク担当者でなくとも簡単に、さらに低負荷で本サービスをご利用いただけるように、プリセットプランを提供いたします。

今後はさらにプリセットの品目を拡充し、拠点間通信が可能な構成などを順次追加していく予定です。

（※）SMF （Service adaptor Management Framework）：ネットワークに接続される機器の自動設定と一元管理機能を提供するマネージメントフレームワーク。2006年3月に特許取得（特許第3774433号）。

プリセットプラン特徴

設定作業工数を大幅に削減

プロバイダサービスの接続及びインタフェースの設定等を事前に登録した状態でサービスを提供します。専用のユーザインタフェース上で必要な情報を入力するだけでサービスの導入が可能なため、専任のネットワーク担当者がいなくても容易に導入でき、さらに初期設定等の作業工数を大幅に削減できます。

障害調査やオンサイト保守など一元的なサポート体制

通信の不具合発生時には、お客様の申告に基づき、NTT東西フレッツ回線などの回線サービスやプロバイダーサービス（※）の障害調査をIIJ側で対応します。また、サービスアダプタのオンサイト保守サービスも無償で提供し、24時間365日、オンサイトでサービスアダプタの交換対応も行うなど、導入後もお客様の運用をIIJがワンストップでサポートします。

（※）本サービスプランでは当社が指定するプロバイダサービスおよび回線サービスのご契約が必要です。

豊富な運用管理ツールを標準提供

運用管理は専用ユーザインターフェースで行えます。トラフィックやサービスアダプタの使用状況（CPU、メモリ）の確認、再起動やファームウェア更新の操作などが可能です。また、お客様自身で利用環境に応じて初期設定値の変更や追加登録も可能です。

提供品目

品目	内容
プリセット/ インターネットゲートウェイルータ	拠点間VPN通信が不要なシンプルなインターネット接続用途のルータとして利用可能です。（利用例） Web閲覧やメールホスティングサービス、クラウドサービス等の利用スマートフォンやタブレット向けの無線LAN機能の提供
プリセット/ リモートアクセスルータ	インターネットゲートウェイ機能に加えてリモートアクセス環境を提供します。接続方式はL2TP/IPsec機能に対応します。リモートアクセスアカウントおよびパスワードは専用のユーザインタフェースにて登録可能です。
プリセット/ PPPoE終端ルータ	ファイアウォール上位のPPPoE回線終端ルータとして提供します。 NTT東西のフレッツ回線やアルテリア・ネットワークスの光アクセス回線などに対応します。