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IIJ、「多店舗/多拠点企業ネットワーク実態調査」の結果を公表

53%が事業に影響するネットワーク課題を抱え、68%が再構築を計画中。3年後のゼロトラストネットワーク採用意向が61%

2025年2月14日
株式会社インターネットイニシアティブ

PDF [537KB]

当社は、調査会社アイ・ティ・アールに依頼して「多店舗/多拠点企業におけるネットワーク実態」に関する調査を実施し、10拠点以上の店舗・拠点を保有する企業216社から回答を得ました。その結果、53%が事業に影響するネットワーク課題を抱えており、68%がネットワークの再構築を計画中であること、また、現在は境界型セキュリティと呼ばれるネットワーク・セキュリティ方針を採用している企業が過半を占めるものの、将来(3年後)のゼロトラストネットワークの採用意向が61%と、多店舗/多拠点企業のネットワークの課題の実態と利用動向の変化が明らかになりました。

調査対象

  • 多店舗、多拠点を保有する国内企業 (10拠点以上を保有している企業が対象)
  • IT部門において自社ネットワークの実務、もしくは運用管理の計画・立案に携わっている方

調査期間

2024年11月15日~2024年11月18日

調査方法

Webアンケート

回答者数

216社

調査機関

株式会社アイ・ティ・アール(以下ITR)による委託調査

調査レポート

より詳細なレポートをご覧になりたい場合は、以下サイトよりお申し込みください。(必要情報を登録後、レポートがダウンロードできます。)

主な調査結果

53%がビジネスに影響するネットワーク課題に直面

ビジネスに影響を及ぼすネットワーク課題に関する設問について、最も多かったのが「SaaSへのアクセスなど店舗/拠点でのネットワーク利用に不便なことや制限が多い」(53%)でした。続いて、「通信遅延やトラブルにより拠点業務や店舗運営に影響が発生することがある」(48%)、「店舗/拠点拡大に柔軟に対応できない」(41%)、「急な拠点展開スケジュール(新規店舗など)に対応できない」(39%)という回答となり、店舗営業、拠点業務におけるネットワーク利用の課題が浮き彫りになりました。

図1 ビジネスに影響を与えているネットワーク課題(複数回答、N=216)
出典:ITR『国内企業ネットワーク活用動向調査』(2024年11月調査)

ネットワーク課題のビジネスへの影響度合に関する設問では、51%が「ビジネス上の大きな問題になっている」と回答しました。ITインフラがビジネスの基盤となり、ネットワークの重要性が増すなか、企業経営の観点においても、多店舗/多拠点におけるネットワークの課題解決は急務と言えます。

図2 「最重要のネットワーク課題」のビジネスへの影響度合(単一回答、N=187)
出典:ITR『国内企業ネットワーク活用動向調査』(2024年11月調査)

68%が問題解決のためにネットワークの再構築を計画

ネットワークの見直しに関する設問では、28%が「大きな問題があるため、全面的に再構築する予定」、40%が「問題があるため、ネットワークの一部を変更する予定」と回答しており、68%がネットワークの再構築を計画中であることが分かりました。

図3 ネットワークの再構築予定(単一回答、N=187)
出典:ITR『国内企業ネットワーク活用動向調査』(2024年11月調査)

3年後のフルクラウドの採用意向は44%に広がるも、50%はオンプレミスと併用

クラウドの現在の利用状況と、将来(3年後)の利用予定に関する設問では、将来「フルクラウド(クラウド上ですべてのシステムを運用する)」と回答した企業が44%を占め、クラウドの採用意向が広がることが分かります。一方で、オンプレミスとクラウドを併用する企業は、「クラウド・ファースト(クラウドを優先するが、オンプレミスを併用する)」(31%)と「オンプレミス・ファースト (オンプレミスを優先するが、クラウドを併用する) 」(19%)を合わせると50%に上り、多店舗/多拠点企業において、引き続きオンプレミスのニーズが残り、ネットワーク設計にも影響を与えることが予測されます。

図4 クラウド活用方針 現在と将来(3年後)(単一回答、N=190)
出典:ITR『国内企業ネットワーク活用動向調査』(2024年11月調査)

3年後の「ゼロトラストネットワーク」の採用意向が61%

ネットワーク・セキュリティの基本方針として、現在は「境界セキュリティ」(74%)が多いのに対し、将来(3年後)は、「ゼロトラストネットワーク」(61%)が多くなることが分かりました。今後ゼロトラストネットワークへの転換を進めていくうえで、オンプレミス、クラウドの併用環境が多く残る多店舗/多拠点企業においては(調査結果3)、その環境を前提にした、ネットワーク・セキュリティ対応が求められます。

図5 ネットワーク・セキュリティ基本方針の現状と将来(3年後)の計画(単一回答、N=216)
出典:ITR『国内企業ネットワーク活用動向調査』(2024年11月調査)

ITR プリンシパル・アナリスト 甲元宏明氏のコメント

2025年以降、ネットワーク・セキュリティは、「境界セキュリティ」から「ゼロトラストネットワーク」への移行が加速すると予測します。ゼロトラストネットワークを実現するために、SASE(Secure Access Service Edge)やその構成要素であるSD-WANを活用したWANの見直しが進むと考えられます。こうしたなかで、オンプレミスが残り続ける多店舗/多拠点企業特有の環境を考慮したソリューションのニーズが高まっていくとみています。また、SD-WANのローカルブレイクアウト機能は、目下、多くの店舗、拠点の課題となっているネットワーク品質に対しても有効な解決策となるため、今後も採用は着実に広がるとともに、これを契機に、ゼロトラストネットワークへと移行するという組織も増えていくでしょう。

IIJ ネットワークソリューション担当者 寒川聖文のコメント

ビジネスに影響を及ぼすネットワーク課題を抱え、ネットワーク見直しの必要性を感じている多店舗/多拠点企業が多く存在するという調査結果となりました。様々な業種業態において広くSaaS利用も進んでいる一方で従来のオンプレミスのニーズも根強く残り、クラウドとオンプレミスが混在する環境におけるネットワーク制御の最適化を進めていくことが求められています。IIJでは、快適なクラウドサービスの利用を実現するSD-WANサービス「IIJ Omnibusサービス」やSASEをはじめとするサービス、ソリューションを提供するのに加え、無料ワークショップを通じてお客様のネットワーク課題解決を支援しています。

ご参考

多店舗/多拠点企業のネットワーク課題解決を専門家が支援「IIJ Sketch & Draw Workshop」)

IIJでは、ネットワーク環境の検証や課題把握、ソリューション検討を支援する無料ワークショップ「IIJ Sketch & Draw Workshop」を開催しています。SaaS利用時の通信混雑など、多店舗/多拠点企業様の多くが抱える課題をテーマにネットワークの最適化を支援します。

ワークショップに関する詳細は、以下サイトをご覧ください。

IIJのSD-WANサービス「IIJ Omnibus(オムニバス)サービス」

クラウドサービス向けのトラフィックによるインターネットゲートウェイの輻輳などの課題を解消し、快適な業務環境を実現するクラウド時代に最適なSD-WANサービスです。多店舗/多拠点事業者様をはじめ様々な業種、業態のお客様にご利用いただき、国内SD-WAN市場において3年連続NO.1(※)のシェアを獲得しています。

  • (※)富士キメラ総研「2022~2024 コミュニケーション関連マーケティング調査総覧」2021~2023年度の年度末時点のサービス利用CPE累計台数ベース、売上金額ベース
報道関係お問い合わせ先

株式会社インターネットイニシアティブ 広報部

〒102-0071 東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム

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