大和ハウス工業株式会社 様

コミュニケーション基盤をMicrosoft 365に刷新
最適な環境構築と短期導入をIIJがサポート
課題
- 短期間で2万人を超える規模の移行を完遂しなければならない
- 社内の情報資産を有効活用していきたい
- コミュニケーション改革を推進し、業務の効率化と生産性を向上させたい
効果
- わずか半年でトラブルなく導入を完了
- SaaSならではの様々な機能を活用し、情報共有が加速
- 柔軟なマルチデバイス利用と、タイムリーな情報連携が可能に
導入前の課題
ユーザニーズに合わせてコミュニケーション基盤の移行を決断
戸建住宅をコア事業に、賃貸住宅、分譲マンション、商業・物流施設、医療・介護施設の建設など幅広く事業を展開する大和ハウス工業。近年はグローバルマーケットを見据え、海外事業展開にも注力する。
現場の業務レベルではコミュニケーション改革を推進し、継続的に業務の効率化と生産性向上に取り組んでいる。
しかし、そのコミュニケーション基盤には課題を抱えていた。例えば、住宅建設には写真や図面のデータのやりとりが必要だが、近年はデータのリッチ化が進み、データ容量が増大傾向にある。「メールボックスやファイルサーバの肥大化が進み、定期的に不要ファイルの削除をお願いする状況でした」と櫻井直樹氏は説明する。
社員にはタブレット端末を支給していたが、PCで受信したメールはローカルに格納されるため、タブレット端末では閲覧できない。「働く場所を問わず必要な情報を得られる環境が求められていました」と芥田貴之氏は課題を述べる。
また別の側面では、イントラネットサイトの老朽化や社内SNSの導入要望を受け、SharePointの活用を検討する動きも進んでいた。
こうした課題をトータルで解決する新たなコミュニケーション基盤として、同社はMicrosoft 365の導入を決めた。「導入は決めたものの、移行設計のほか、認証の仕組みや、セッション数の増加に備えたネットワーク環境の構築など、考慮すべきポイントがいくつもありました」と櫻井氏は振り返る。
選定の決め手
IIJが持つトータルコーディネート力を評価
Microsoft 365をベースにした新たなコミュニケーション基盤の実現に向けて、大和ハウス工業がパートナーに選定したのがIIJである。「IIJはMicrosoft 365のライセンス提供だけではなく、その利用に欠かせないネットワークの構築・運用、プロキシ基盤の提供や運営面でのサポートもお願いできるのが魅力でした」と櫻井氏は選定の理由を述べる。
例えば「IIJセキュアMXサービス」は脅威対策、誤送信対策などメールセキュリティを強化するクラウド型サービス。また「クラウドエクスチェンジサービス」や「クラウドプロキシ設定自動化ソリューション」によって、既存ネットワークへの影響や運用負荷を解消する。このようにセキュリティ対策やMicrosoft 365の利用に最適なネットワークの整備に加え、認証基盤も含めた設計・構築・運用にIIJがワンストップで対応できる点を評価したという。
また、IIJは日本マイクロソフト社と緊密な協業体制を築いており、Microsoft 365の導入実績も豊富だ。「トータルのコーディネート力とプロジェクト推進力を発揮し、導入を成功させてくれると確信しました」と櫻井氏は語る。
導入後の効果
わずか半年で全社への導入を完了、運用定着もサポート
既存環境からMicrosoft 365へのリプレースプロジェクトは2017年7月からスタートした。既存環境のアプリケーションライセンスが2017年末で終了するため、それまでに移行を完了しなければならない。
IIJはこの期間内でExpressRouteを含むMicrosoft 365用のネットワーク環境を整備し、メールサーバのデータ移行もサポート。Microsoft 365接続のための経路情報を自動更新する仕組みも構築した。こうして大和ハウス工業は2018年1月からMicrosoft 365を全社一斉に利用開始した。
利用開始後は約1カ月間、新旧環境の並行稼働期間を設けた。ユーザは主業務の合間に切り替えを行った。「作業負荷をできるだけ軽減するためにも、新旧環境の併用で段階的に運用定着を図る必要がありました。完全切り替えまで二人三脚で寄り添ってくれたことは非常に心強かったです」と櫻井氏は感想を述べる。現在の利用アカウント数は約2万3000。本社・事業所の全従業員がMicrosoft 365を利用する。
Microsoft 365の導入により、同社は様々なメリットを実感している。「メールがクラウド化されたことで、どのような環境からでも同じメールを確認できるようになりました。PC入れ替えの際などのデータ移行作業も短縮され、その時間を他の業務にあてられるといった声も聞こえてきます」(芥田氏)。様々な新しい機能を、容量を気にせず使用できるのもSaaSならではのメリットだ。今後はファイルサーバもTeamsへ移行する計画だという。また、在席確認で相手の状況が分かるため、無駄なくタイムリーなコミュニケーションも可能となった。「これまではテレビ会議も予約制でしたが、今はユーザの約半数が既にSkypeをインストールしていて、相手の顔を見ながらWeb会議をする。そんな利用シーンも増えています」と芥田氏は続ける。
今後はSharePointを活用し、情報共有基盤もクラウド化していく。社内ポータルもプッシュ型の情報配信に替えていき、社内SNSの利用で事業所間のコミュニケーション強化も目指す。「今後もIIJとともにコミュニケーション環境の変革を目指していきたい」と話す櫻井氏。従業員が個々に持つノウハウや知識は会社にとって重要な情報資産となる。ITを用いてこれらの情報を効果的に共有し、組織全体で有効活用していく考えだ。
IIJのサービスとサポートでMicrosoft 365の短期導入を実現した大和ハウス工業。新たなコミュニケーション基盤を働き方改革につなげ、一層の業務効率化と生産性向上を目指していく。
導入したサービス・ソリューション
お客様プロフィール

大和ハウス工業株式会社
本社:大阪市北区梅田3丁目3番5号
創業:1955年4月5日
資本金:1,616億9,920万1,496円
従業員数:1万6,275名(2018年4月1日現在)
※ 本記事は2018年12月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。
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導入事例
導入したサービス・ソリューション
- IIJセキュアMXサービス
- IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft Azure ExpressRoute
(後継サービス:IIJ Smart HUB(Microsoftクラウドサービス接続)) - IIJプライベートアクセスサービス
- IIJ GIOインフラストラクチャーP2
- IIJ統合運用管理サービス(UOM)
- IIJデータセンターサービス
- IIJクラウドプロキシ設定自動化ソリューション for Office 365(後継サービス:IIJクラウドプロキシサービス)
- IIJクラウドサブスクリプションライセンス/Microsoft Online Services
- システムインテグレーション