IIJ GIOベストプラクティス - デザインパターン【可用性】
vSphere Replicationによるリモートレプリケーション
vSphere Replicationの機能を利用して、オンプレミスのVMware仮想化基盤をIIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース VWシリーズ(以下、IIJ GIO P2 VWシリーズ)にレプリケーションするのが「vSphere Replicationによるリモートレプリケーション」です。ストレージ機能に依存しないデータ移行の仕組みとしても活用できます。
解決できる課題
- VMware環境の災害対策をクラウドで実現したい。
- オンプレミスのVMware仮想化基盤の仮想マシンをクラウドに移行したい。
デザインパターンの概要
- vSphere Replicationはハイパーバイザ間でレプリケーションするVMwareの標準機能です。
- オンプレミスのVMware仮想化基盤及びIIJ GIO P2 VWシリーズにvSphere Replicationアプライアンスを配置します。
- 任意のレプリケーション間隔(15分~24時間の範囲)と世代保持数(最大24個)を仮想マシンごとに設定し、レプリケーションを実行することができます。
このデザインパターンのメリット
- ハイパーバイザレベルのレプリケーション機能のため、オンプレミスのストレージの機能に依存せずレプリケーション環境を構築できます。
- VMwareの標準機能のため、低コストでレプリケーション環境を構築できます。
- IIJ GIO P2 VWシリーズへの仮想マシンの移行に活用できます。
補足
- 両サイトで同一バージョンのvCenter Serverであることが必要です。
TIPSデザインパターンを用いた実用的なシステム構成例
本格的な災害対策の仕組みとして、VMware vCenter Site Recovery Manager(以下、SRM)と組み合わせることで、災害復旧作業の自動化を行うことができます。
システム構成の概要
- オンプレミスのVMware仮想化基盤及びIIJ GIO P2 VWシリーズに同一バージョンのSRMサーバを配置します。
SRMの導入により、以下のことが可能になります。
- フェイルオーバーテスト
- サーバ起動/停止の順序やサーバ起動時のIPアドレスの変更をリカバリプランとして定義し、災害時の復旧手順を自動化
- 本番サイトへの切り戻し(フェイルバック)作業の自動化
メリット
- 本番環境に影響を与えず、サイト切り替えのテストを実行できます。定期的にテストを行うことで、より実効性のある災害対策が実現できます。
- 復旧手順を自動化するため、復旧時間を短縮できます。高レベルの目標復旧時間(RTO)を要求する災害対策が実現できます。
- 本番サイトへの切り戻しのためのデータ再同期の作業も自動化できます。
補足
- SRMはIIJからライセンスアドオンとして月額提供可能です。

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