IIJ GIOベストプラクティス - デザインパターン【運用保守】
専有タイプ仮想サーバの迅速な障害復旧
仮想サーバのシステムディスクを別の仮想サーバに付け替えて起動するのが「専有タイプ仮想サーバの迅速な障害復旧」です。専有タイプの仮想サーバ障害時などにシステムストレージを別の仮想サーバへ付け替えることで、復旧までの時間を短縮できる可能性があります。
解決できる課題
- 専有タイプの仮想サーバの障害時に、物理サーバの復旧を待たずにサーバを復旧させたい。
デザインパターンの概要
- ローカルディスクを利用する仮想サーバが稼働している物理ホストに障害が起こると、物理ホストの復旧まで仮想サーバを起動できないことが一般的です。
- IIJ GIOインフラストラクチャーP2 パブリックリソースではシステムストレージを取り外すことが可能です。ローカルディスク(SSD、ioMemory)内のデータ保全が不要の場合、物理サーバの復旧を待たずに、システムストレージを別の専有タイプの仮想サーバにアタッチすることで、仮想サーバを起動できます。
このデザインパターンのメリット
- 物理サーバの復旧を待たずにサーバを起動させることができます。
補足
- ストレージ取り外し及び取り付けの際には仮想サーバの停止が必要です。
- 専有タイプの仮想サーバのローカルディスクに入っているデータの取り出しはできません。ローカルデータの保全には別途バックアップやレプリケーションを考慮する必要があります。
- グローバルアドレスはサーバに紐付くため、システムストレージを付け替えるとOSが利用可能なグローバルアドレスは変更されます。
TIPS性能保証タイプ、ベストエフォートタイプの仮想サーバの可用性
専有タイプの仮想サーバと違い、性能保証タイプやベストエフォートタイプの仮想サーバは、物理サーバに障害が発生した際は、正常な物理サーバ上で再起動します。
システム構成の概要
- IIJ GIOインフラストラクチャーP2 パブリックリソースの性能保証タイプ、ベストエフォートタイプの仮想サーバは、クラスタ構成を組んだ物理サーバの上で動作しています。
- そのため、これらの仮想サーバを提供する物理サーバに障害が発生した場合も、利用者側で特別な設定をすることなく、障害が起こった物理サーバとは別の物理サーバ上で仮想サーバが再起動します。
メリット
- 追加コストをかけることなく、サービス設備の障害に備えることができます。
補足
- 物理サーバ障害時には再起動が発生するため、無停止ではありません。また、復旧までの目安は10~30分程度となりますが、状況によっては更に長い時間を要する場合があります。

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