IIJ水管理プラットフォーム for 水田
IoT活用で水田の水管理を
効率化
- 水位と水温をIoTセンサーで測定
- 遠隔からスマートフォンで水田の状況を把握
新着情報
- 2024/5/30
- IIJ、千葉県白井市の圃場でスマート農業の実証実験を実施しました
IIJ水管理プラットフォーム for 水田はこんな課題を解決したい方におすすめです
- 水田の水管理業務を省力化したい
- 大規模、分散化した水田の管理を低コストで効率化したい
- 水管理情報を可視化、分析することで、品質の安定化や品質向上に活用したい
IoT活用で水田の水管理を効率化
IIJ水管理プラットフォーム for 水田では、水田の水位と水温を測定するIoTセンサーにより取得したデータを、無線通信経由でクラウドに蓄積し、遠隔からスマートフォンなどで確認できます。
自宅や作業場にいながらスマートフォンで水田の状況を把握でき、水田の水管理にかかる労働負荷を大幅に軽減できます。
IIJ水管理プラットフォーム for 水田の特長
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特長1 水田センサーで、水回り作業の省力化と品質の安定化を実現
水田に設置したセンサーが、水位と水温を30分間隔で測定。水回り作業を楽にするとともに、蓄積したデータから、水漏れ、水位の異常及び高温障害を検知。データの分析結果を来年度の営農計画に役立てることで、収量や品質の安定化にも寄与します。
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特長2 長距離通信が可能な最新の無線通信技術を採用
アンライセンスバンド、数Kmの電波到達距離及び電池で駆動する低消費電力が特徴のLoRaWAN®を採用。1台の無線基地局に複数の水田センサーが接続可能なほか、他社の自動給水弁や気象センサーもコントロールが可能です。
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特長3 機器コスト・通信コストの低減
水田センサーは水位・水温のみを測定可能なシンプルな設計により低コスト(単3乾電池2本で1シーズン駆動)を実現。 LoRaWAN®を用いることで、デバイスごとの通信費が不要になり、水田センサーの数が多くなるほど通信費を抑えられます。
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特長4 オープンな無線通信で鳥獣・防災対策にも活用
水田センサーのみならず、ハウスや露地栽培の管理、ため池や水路の水位監視、獣害対策など多様なセンサーの利用が可能です。
システム構成
水田に設置したセンサーの情報を、無線通信を介してクラウドに蓄積するシステムです。
スマートフォンで情報を確認できるため、水田に行くことなく水位・水温を確認できます。
システム構成要素
「IIJ水管理プラットフォーム for 水田」は、水位・水温を測定する水田センサー MITSUHA「LP-01」、低消費電力、長距離通信が特長の「無線基地局(LoRaWAN®ゲートウェイ)」及び収集したデータを蓄積し、APIを経由して他システム連携が可能な「IIJ水管理プラットフォーム for 水田」で構成されます。
複数の水田センサーにて測定した水位、水温情報が無線基地局を経由して、「IIJ水管理プラットフォーム for 水田」に蓄積されます。
蓄積された水田の水位・水温のデータはスマートフォンなどの専用アプリでいつでも確認できます。 また、APIを経由し、他の水田管理システムや自動給水弁システムと連携することも可能です。
ご利用料金
ご要件に応じて個別にお見積もりします。お気軽にお問い合わせください。
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各地での実証実験、取り組みの紹介
IoTを活用したスマート農業実証事業成果報告
2017年
IIJでは、農林水産省の平成28年度公募事業「革新的技術開発・緊急展開事業」で受託した「低コストで省力的な水管理を可能とする水田センサー等の開発」の実証実験を、共同研究グループである「水田水管理ICT活用コンソーシアム」のメンバーとして、静岡県袋井市、磐田市にある約75haの圃場において、2017年度から2019年度まで実施いたしました。
IoTセンサーで水田の水位および水温を測定し、無線基地局を通してクラウドにデータを送信、測定データを遠隔監視し、自動給水弁を遠隔操作して水位をコントロールできる「ICT水管理システム」を開発。袋井市、磐田市の75ha圃場において、水位センサー300基、自動給水弁100基を設置し、効果を検証した結果、移動距離や作業時間の大幅な削減が見られました。
ICT活用で水管理時間の大幅な縮減により、空いた時間でさらに多くの耕作地の管理やきめ細やかな栽培管理が可能になり、更には大規模経営、収穫量の増加や品質の向上によって、農家の競争力が強化されます。
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参考資料
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2020年6月10日付報道発表資料
IoTを活用したスマート農業実証事業について(成果報告サマリー)
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水田水管理システムの実証実験
2024年 千葉県の取り組み
IIJは千葉県白井市より圃場(約68.5a)を借り受け、代掻きから、田植え、稲作の生育管理、稲刈りまでの一連の稲作作業において、IoTデバイスや通信に用いる無線技術などの有用性を検証する実証実験を、白井市農家様の協力のもと2024年2月から10月まで行っています。
具体的には、現在開発中の水田センサーや、様々なメーカの自動給水装置を設置。新規センサーのフィールド試験、システム間連携試験、カーボンクレジット創出の方法論、新通信規格の有効性の確認などを通じ、稲作作業の効率化や節水効果を検証しています。
- 上記の実証実験を行ってきた中で、IIJは稲作の水管理において、水田に設置したセンサーから取得したデータを元に、稲の生育状況を算出。算出した生育状況に応じて水管理を自動で行う仕組みを開発し、特許を取得いたしました(特許第7425846号)
2017年 静岡県の取り組み
日本の農業は、平均年齢が65歳を超える一方、経営の大規模化が進み、農作業の効率化、省力化は大きな課題となっています。その中で農林水産省を中心として、ICT技術を活用する「スマート農業」を普及させる取り組みが全国各地で急速に進みつつあり、2019年から始まった「スマート農業加速化実証プロジェクト」では、全国69地区において、先端技術を活用し、生産から出荷までを一貫して管理する体系を確立するべく、官民一体となった取り組みが進んでいます。
IIJでは、2017年から農研機構生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」の支援を受け、水田の水管理の省力化を可能とする低コストなICT水管理システムの開発を進めてまいりました。静岡県磐田市、袋井市での3年間の実証実験を経て、このほど長距離(約1~2km)の通信を可能とする無線方式LoRaWAN®に対応した安価な水田センサーの開発に成功しました。
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参考資料
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2017年6月19日付報道発表資料
「水田水管理ICT活用コンソーシアム」を設立し、農研機構生研支援センター「革新的技術開発・緊急展開事業(うち経営体強化プロジェクト)」を受託 -
2018年10月23日付報道発表資料
先進農業に関する業務提携について
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