Global Reachグローバル展開する企業を支援

MENU

お客様が抱える課題|Challenge

海外で苦労するネットワークの諸問題

 

企業がグローバルに事業を加速していく上で、ITシステムもグローバル化し、海外拠点を結ぶ通信ネットワークは企業活動にとって需要なものとなっています。最近では、特に海外システムの投資への優先順位も増してきています。
2015年の企業向け調査では、グローバルビジネスの対応強化が急激に順位が上昇しています。

出典:ITR 「国内IT投資動向調査報告書2015(最重要視するIT戦略上の来期の課題テーマの変化)

ネットワークで直面する問題

グローバル事業展開の速度は加速しています。現拠点の機能強化、新規拠点の早期開設など、現地の担当者は綿密なスケジュール管理の元で手配をすすめます。しかしどんなに綿密な計画を立てて手配を実現していても、問題の兆候は下記の様な点に現れてきます。

  • 国際ネットワークの通信速度が遅い、もしくは頻繁に遅くなる
  • メールの送受信が遅く、かつ届かない場合もある
  • データを至急転送したいが、遅延してすぐに届かない
  • 障害の切り分けなど、運用面で不安がある
  • 現地での国際ネットワークの調達・解説に手間と時間がかかる
  • ネットワーク開通後の管理が不安

ほとんどの場合が、日本の常識と異なることに起因する問題がほとんどですが、海外でITプロジェクトを進める上ので準備不足も散見致します。

抑えておきたいポイント

海外拠点とのネットワークを敷設する場合、通常は現地キャリアとの調整が必要です。しかし、言語や風習の違いなどにより、いくつかの問題が同時多発で複合的に発生します。ネットワーク構築ををより円滑に進めるために理解しておくべき、いくつかのポイントをご紹介します。

1. 海外特有のスケジュール

計画通りのスケジュールで実現することは難しいことが多い海外でのITプロジェクト。特にネットワーク関連の現地での納期調達の遅延はよく起きることです。通信キャリアから連絡が来ることは稀で、ほとんどの場合、連絡はありません。遅延に伴って、現地の担当者には工程変更のための膨大な確認作業が必要になります。現地法人、建物の管理会社、現地キャリアとの調整に多大な工数が発生します。仮に日本本社が関係する案件の場合、日本からやってくる出張者は、たいていギリギリのスケジュールでプロジェクトは進めようと考えています。経営はスピードですが、二度手間などの手戻りが発生しては意味がありませんので。海外特有のスケジュール管理の考慮が必要です。

2. 品質を維持するための対策

ネットワーク以外に、現地で機器を調達する際においても、思わぬところでトラブルになることがあります。日本では一般的なネットワーク機器であっても、現地で調達するとなると、たとえそれが機器一つであったとしても、非常に苦労したという話をよく聞きます。また、同じ機器であっても、ファームウェアが異なっていたりして、計画通りに使えないということもあります。機器設定にも苦労します。現地の作業エンジニアが把握できる作業指示書、ダブルチェックを前提としてコミュニケーション確立が必要です。また導入後、保守契約が締結されていなかった事実が判明することがあります。ベンダーの担当者に事情を確かめると「保守契約が必要とは聞いていなかった」など、日本ではおおよそ問題になりそうな営業対応も一般的に生じます。更にトラブル発生時の障害の切り分け、責任の所在など事前に確認しておかないと、事態収拾は望めません。

3. ゴール設定を常に確認する

どんなITプロジェクトにおいても、ゴール設定は必ず行われるはずですが、海外の場合は不確定な要件が多いために、ゴールの設定が時とともに変化してくることがよくあります。現地ネットワーク事業者が「対応可能」と明言していたことも、調査が進む内に対応不可になるなど、当初予定していた通りに進まないことが多いです。ゴールの変化や追加、要件定義の変化についてもチームメンバーで常に共用することが重要です。

4. 起こりうるトラブルを予測する

現地のIT担当者は、短期間の間に、複数のベンダーと個別に確認、交渉し、プロジェクト全体を調整していかねばなりません。ほとんどが日本からの駐在員ですので、外国語でのコミュニケーションに戸惑うことも多く、現地の商習慣などもなかなか把握できません。何度も見積もりを詳細に確認しないと、思い違いが発生します。複数の業者の見積もりの総額が、予定の費用を大きく上回ることもあります。現地のIT担当者は、これらの起こりうるトラブルを予測して、計画を進める必要があります。

IIJがお手伝いできること

IIJは、グローバルでのネットワーク利用ニーズのすべてにワンストップで応えていく企業グループとして、インターネット接続サービスからアウトソーシングサービス、システムインテグレーションに至るまで、高い信頼性と付加価値の高いソリューションサービスを提供しています。国際通信事業者の選定・契約から導入そして運用をワンストップで提供いたします。

グローバルネットワーク・ソリューション

マルチキャリアは、複数のキャリアの中から1社を選ぶというソリューションです。しかし、たとえ同じキャリアの回線を二重化しても、そのキャリアの設備で障害が起きれば、どちらも止まってしまう可能性があります。その点、キャリア・ダイバーシティのように異なるキャリアの回線を組み合わせれば、こうしたリスクを大幅に低減できるのです。

特長

  • キャリア・ダイバーシティによるネットワーク冗長化複数のキャリアの回線を組み合わせることで、止まらないネットワークを提供します。特定のキャリアに捉われず、各国の事情や利用用途に合わせて最適なキャリアを選択、ワンストップでお客様にご提供します。
  • 適材適所の国際通信事業者選定によって、高品質なネットワークを構築海外に豊富な実績をもつキャリアと提携し、お客様のご要望に適したネットワークを選択してご提供します。設計、スケジュール調整、現地工事の作業統制まで取りまとめいたしますので、海外ネットワークの開設に伴うお客様側の煩雑な作業が解消されます。
  • 24X365ネットワーク監視および運用体制国際ネットワークの構築・運用だけでなく、24時間365日対応の運用監視や保守サービスを用意。また海外進出に関するコンサルティングもお受けします。

関連情報