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笹島選手、競技活動と仕事を両立する先輩アスリートとして、セミナー講師を務める

2021年2月25日

IIJで働く笹島 貴明は、モバイルサービスのマーケティング業務に従事しつつ、車いすフェンシングの選手として世界で活躍しています。2021年2月15日、笹島選手は東京都が主催するオンラインセミナーのアスリート・キャリアサポート事業「第2回就活スキルアップセミナー&先輩アスリートとの交流」に講師のひとりとして参加しました。

東京都のアスリート・キャリアサポート事業では、現役で活躍する東京のアスリートや、卒業後も競技を続けていきたい学生が、働きながら競技活動に打ち込める環境づくりのサポートをしています。東京都が開催したアスリート向けの就活セミナーで、笹島は、競技活動と仕事を両立している先輩アスリートとして、大学生を中心とした参加者と対話しました。

(公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団 Webサイトより)

(回答する笹島)

当日は以下のような質問がありました。

アスリートになったのは就職後、とのことですが、どのような経緯だったのですか?

大学卒業後、新卒でIIJに就職しました。そして社会人2年目の冬、趣味のスノーボードで怪我をして障がい者となりました。その後、趣味ではじめた車いすフェンシングに、夢中になりました。当時は会社員として働きながら、有給休暇の範囲で競技をしていたのですが、それではトップを目指せません。そこで人事部と相談して、競技できる時間を増やすと同時に、自己の裁量で仕事ができるように調整を図りました。相談の際は、他社のアスリートの働き方の事例や、起業家からの支援状況などを調べ「自分はこのように働きたい」という姿を明確に伝えました。

仕事と競技の両立は、どのようにしているのですか?

昨年度は週3日ほど出社して働いていました。コロナ禍ではなかったので、現場でちゃんと働いていて応援したくなる「身近な選手」になろうと、出社する時間を大切にしていました。パラリンピックが近い現在は、競技中心の生活となっていますが、できる仕事を大事にして両立をがんばっています。

競技が仕事に役立つこと、逆に仕事が競技に役立つことはありますか?

仕事の経験が競技に生きた場面は沢山あります。以前は営業担当者として働いていたので、契約やマネジメント業務は経験があり、他のアスリートの役に立つこともできました。逆に、競技から学んだ目標設定と達成のアプローチは、仕事に役立っています。IT企業でなじみ深いアジャイル開発は、アスリートが問題や課題を解決する方法に近いと思っています。競技で学んだことを一般化できれば、仕事のなかで役立ちます。

就活に挑むアスリートに、メッセージをお願いします。

採用する側の視線に立つと、アスリートはみな一緒に見えます。なので、志望企業の情報収集や、競技で学んだこと、志望する際に勉強したことなどを、自分の個性として話せるようにしておきましょう。また、みなさんは今「競技者として結果を出すこと」に注力していると思いますが、競技を通じて得る知見や人脈も、普通に暮らしていては得られない貴重なものです。アンテナを高く張り、多くの人と交流して、競技を通じて自分の世界を広げていくとよいのではないでしょうか。


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