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IIJ LoRaWAN®ソリューション LoRaWAN®対応デバイスと
独自機能で、IoTの展開を支援

  • センサーデバイスからアプリケーションまでご提供
  • 多様なデバイスに対応

新着情報

2024/11/6
IIJ、錢高組と建設現場におけるLoRaWAN®を活用した現場環境データの収集・分析システムの実証実験を実施
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サービス概要

LoRaWAN®対応デバイスと独自機能で、IoTの展開を支援

IIJ LoRaWAN®ソリューションは、低消費電力及び長距離通信が特長の無線通信方式「LoRaWAN®」を利用したIoTソリューションです。LoRaWAN®を活用することで通信コストを抑え、各種センサーデータを可視化できます。

ユースケース

LoRaWAN®で様々な課題を解決

用途に合わせたLoRaWAN®デバイス機器と、IIJの通信/クラウドサービスを組み合わせて様々な課題を解決。実際の事例をご紹介します。

  • 食品:冷蔵庫・冷凍庫・冷ケースの温度管理

  • 物流:低温保管品の温湿度管理

  • 施設管理:設備の稼働状況や環境可視化

  • 農業:水田の水管理

  • 自治体・狩猟実施体:狩猟罠の動作検知

  • CASE01(食品):冷蔵庫・冷凍庫・冷ケースの温度管理

    HACCPの衛生管理に則り、冷蔵庫・冷凍庫・冷ケースの温度管理を自動化、遠隔可視化し、業務工数を削減。リテールや工場等の大規模施設ではLoRaWAN®を使うことで効率的な無線ネットワークを構築しました。

    IIJ LoRaWAN®ソリューション for HACCP温度管理へ
    「CASE01(食品):冷蔵庫・冷凍庫・冷ケースの温度管理」のイメージ図
    課題
    • 衛生管理工程の1つである、食品保管時の温度管理についても効率的に実施・運用したい
    効果
    • 紙台帳への記載作業の人工削減
    • 冷蔵庫巡回作業の撤廃
    • 温度記録の記入漏れ・記入ミスの回避
    • 記録用の紙台帳の撤廃
  • CASE02(物流):低温保管品の温湿度管理

    物流倉庫にて低温保管品目の温湿度管理を自動化・遠隔可視化し、IIJのモバイル閉域網でセキュアにセンサーデータを送信。統合運用管理サービスで異常時に音声通知し、異常をいち早く察知するなど、センシングから可視化画面までを一貫して提供しました。

    「CASE02(物流):低温保管品の温湿度管理」のイメージ図
    課題
    • 一定の温度内で保管が必要な商品を預かっており、遠隔から自動で温度を確認したい
    • 異常値計測時にはメール通知だけでなく、音声通知もほしい
    効果
    • 手動での1日3回の温度チェックから、導入後は10分に1回の自動温度測定により管理品質が向上
    • 音声通知も組み合わせ、万が一の温度異常時にも迅速な対応が可能
  • CASE03(施設管理):設備の稼働状況や環境可視化

    商業施設やホテルなど、ビル設備の稼働状況や空気環境を可視化。LoRaWAN®を利用して効率的な無線ネットワークを構築するなど、センシングから可視化画面までIIJが一貫してシステム提供しました。

    「CASE03(施設管理):設備の稼働状況や環境可視化」のイメージ図
    課題
    • 各設備の稼働状況やテナントの温度、CO2環境をビルマネジメント観点で可視化したい
    • 設備の稼働状況から事前に設備の老朽化を察知し、故障前にメンテナンス作業を実施したい
    効果
    • CO2濃度から換気を実施すべきタイミングを把握
    • フロア温度・湿度を把握し、買い物客や宿泊客などの顧客へ快適な環境を提供
    • 機器稼働状況から事前の設備メンテナンス計画の提案、実行
  • CASE04(農業):水田の水管理

    IIJが自社でセンサーを開発。水田の水管理を自動化し、農家の作業省力化や品質の安定化を実現した取り組みは、国の公募事業での実証実験を経てサービス化されました。

    水田センサーMITSUHAへ
    「CASE04(農業):水田の水管理」のイメージ図
    課題
    • 農業従事者の減少や高齢化に対応するため作業負担を軽減し、生産性を高めたい
    • 大規模農家は管理している水田の数が多く広大なため、日々の水管理・調整が負担
    効果
    • 水管理における作業時間の削減
    • 水位や水温データの分析結果を次年度の営業計画に活用し、収量や品質の安定化に寄与
  • CASE05(自治体・狩猟実施体):狩猟罠の動作検知

    鳥獣被害対策として設置された罠に検知センサーを取り付け、捕獲時にクラウドに通知。自治体・実施体の見回りの負担軽減・作業効率の向上に貢献しました。
    LTE圏外となる山間部でもLoRaWAN®を活用することで通信を可能にしました。

    「CASE05(自治体・狩猟実施体):狩猟罠の動作検知」のイメージ図
    課題
    • 鳥獣による被害の対策として捕獲罠を設置しているが、狩猟者の高齢化や減少により、巡回作業や餌交換の時間・体力的負担が大きい
    • LTE圏外の設置場所でも通信が可能な仕組みが必須
    効果
    • 捕獲検知された罠だけを巡回することで、作業者の負担軽減と効率化を実現
    • 罠の設置場所がアプリケーションの地図上に表示されるため、設置場所の管理・把握が容易に
強みとメリット

IIJ LoRaWAN®ソリューションの特長

  • 特長1 センサーデバイスからアプリケーションまでIIJが一貫して提供

    LoRaWAN®を利用したシステム構築に必要な、機器、通信、クラウドサービスまで、IIJが一貫して提供可能です。LoRaWAN®を利用したシステム構築に必要な機器、通信、及びクラウドサービスまでワンストップでご提供。
    構成要素の中から、お客様の必要に応じた機能のみのご利用も可能です。
    必要に応じて構成要素の中から一部を提供することもできます。

  • 特長2 各社のLoRaWAN®対応デバイスを取り扱い

    各協業パートナーのLoRaWAN®対応デバイスの中から、特定のベンダーに捉われず用途に応じて提案します。
    一部のLoRaWAN®センサーデバイスはIIJ自社にて企画しています。

    LoRaWAN®対応デバイスはこちら
  • 特長3 Kiwi TechnologyとIIJが共同開発したゲートウェイを提供

    IIJとKiwi Technology社との共同開発によって「ビルトインLoRaWAN®サーバ」「SACM」といった独自機能を実装したゲートウェイをご提供。より手軽なLoRaWAN®の導入を可能にします。

    「ビルトインサーバ」「SACM」の詳細はこちら
  • 特長4 長距離通信・低消費電力のLoRaWAN®で機器/通信コストを低減

    LoRaWAN®は数kmの通信が可能。商業施設、物流倉庫、工場などの大型の建屋だけでなく、水田、河川などの屋外と場所を問わずに、少数のゲートウェイを利用して各所に設置された多数のセンサーデバイスと通信ができます。
    センサーデバイスごとの通信費用は不要。電池で数年間稼働するセンサーもあるため、電源工事は必要ありません。多数のセンサーを設置する現場では大幅に通信費用だけでなく導入コストも抑えられます。

LoRa Alliance® Member
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メニュー・料金

IIJ LoRaWAN®ソリューションの構成

用途に合わせたLoRaWAN®デバイス機器と、IIJの通信/クラウドサービスを組み合わせて提供します。
IIJのクラウドサービスを利用することで、各種アプリケーションやお客様環境とのシステム連携も容易です。
また、大規模システムで大量のゲートウェイ管理が必要な場合、IIJが開発した「SACM」を利用することにより、リモート環境からコンフィグ管理、メンテナンス作業を実行できます。

「IIJ LoRaWAN®ソリューションの構成」のイメージ図

ご利用料金

ご要件に応じて個別にお見積もりします。お気軽にお問い合わせください。

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導入実績

お客様の課題解決に貢献しています

Q&A

よくあるご質問

必ずしも通信できないというわけではありません。
LoRaWAN®で利用している920MHz帯の周波数は、Wi-FiやBluetoothで使用される2.4GHzや5GHz帯より無線の回り込み(回折)がしやすく、ゲートウェイ~センサー間に遮蔽物があっても通信できる可能性はあります。ただし、遮蔽物の材質や気密性によって性能は大きく異なりますので、ゲートウェイ、センサーの設置場所候補がお決まりであれば、導入前に電波測定を実施いただくことをお勧めします。

機器同士の設置距離などによっても変動しますが、おおよそ250bps~50kbps程度です。ただし、特定小電力無線の規定上、常時通信できるわけではないため、動画などサイズの大きいデータは送信できません。

LoRaWAN®送信されるデータは暗号化され、あらかじめセンサーデバイス、またはサーバにある情報をもとに生成したKey情報を用いて復号を行うことによって秘匿性を確保しています(LoRaWAN®ではABP、OTAAという2種類のアクティベーション方式があり、どちらの方式で通信するかによってKey情報の生成手順が異なります)。
センサーデバイスがLoRaWAN®ネットワークに参加(接続)するためには、センサー固有のアドレスとKeyの情報が必須であり、これらによってセキュリティを担保しています。

関連情報

サービスについてさらに詳しく知りたい方へ

資料ダウンロード

  • IIJ LoRaWAN®ソリューションのご紹介
    (PDF:35ページ)

    ソリューションの特長から機能と、対象製品のラインナップなど、導入へのヒントを掲載!

    資料ダウンロード(無料)

LPWA/LoRa®/LoRaWAN®とは

「LPWA/LoRa®/LoRaWAN®とは」のイメージ図
LPWA

LPWAとは、Low Power Wide Areaの略で、その名のとおり低消費電力、長距離通信の特長を持つ無線通信技術の総称です。
LoRa®をはじめ、様々な技術が存在します。

LoRa®

LoRaとは、LPWAに分類される無線技術の1つです。
LoRa®は米国の半導体製品のサプライヤSEMTECH社が開発した、CSS(チャープスペクトル拡散)技術から派生したスペクトラム拡散変調技術です。LoRa®を使った無線プラットフォームを示す場合もあります。

LoRaWAN®

LoRaWAN®はLoRa®の変調技術を採用した無線通信方式です。
特定ベンダに捉われない、LoRa Alliance®という第三者機関にて仕様が策定され、オープンソースとして公開されています。
LoRaWAN®の仕様に準拠した製品同士であれば、ベンダが異なっても相互通信が可能なため、センサーなど接続機器の選択肢を広げられます。
日本では免許不要帯域(ISMバンド)の920MHz帯(920~928MHz)を採用しているため、ユーザーは自前で基地局を設置し、LoRa®の無線ネットワークを導入できます。
IIJでは、LoRaWAN®を用いて、お客様のニーズに合わせた柔軟なセンシングネットワークを提供します。
現在、LoRa Alliance®にはIIJを含め、世界中で400社以上の企業が加盟しています。

Private LoRa®/LoRa®Private

LoRa®の変調技術を用いて、デバイス間の通信プロトコルや制御を機器ごとに独自に定めた無線通信方式です。P2Pでの簡易的な通信や、LoRaWAN®の仕様では対応できない特殊なユースケースに対応可能です。ただし、一般的に相互接続性は失われます。
特に呼称が定まっておらず、製品ベンダによってPrivate LoRa®、LoRa®Private、LoRa®独自方式などと呼ばれます。