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IIJ GIOベストプラクティス - リファレンスアーキテクチャ

大規模Webサイト

ECサイトやコーポレートサイトなど大規模なWebサイトの運用には、急激なアクセス増加に耐えうる拡張性と、災害時やシステム障害時を考慮した対策が必要です。
IIJ GIOのサービスを利用することにより、Webサーバ、DBサーバともに高性能・高可用性を実現でき、常時安定した運営が可能になります。

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最適な利用シーン

拡張性と災害対策を兼ね備えた大規模Webサイト

適用可能なシステム

  • 大規模Webシステム全般
  • ECサイト
  • ニュース/検索サイト
  • コーポレートサイト

アーキテクチャの概要とメリット

アーキテクチャ概要図

  • フロントのWebサーバにIIJ GIOインフラストラクチャーP2(以下、IIJ GIO P2)パブリックリソースを利用することで、Webサーバの迅速なスケールアウトを実現できます。
  • IIJ DNSトラフィックマネージメントサービスを利用し、複数のロードバランサをActive/Activeで稼動させることで、サーバだけでなくロードバランサもスケールアウトできます。
  • バックエンドのDBサーバにIIJ GIO P2 プライベートリソースの物理サーバ クラスタ構成を利用することで、高性能及び高可用性を実現できます。
  • DBサーバは、更新系DBサーバと参照系DBサーバに分けることで負荷分散し、参照系DBサーバはスケールアウトができます。

アーキテクチャ解説

急なアクセス増加時にフロントのWebサーバを迅速にスケールアウト

Webサーバのスケールアウト

  • IIJ GIO P2 パブリックリソースのロードバランサ配下に複数台のWebサーバを配置できます。
  • ロードバランサからWebサーバのヘルスチェックを行い、正常稼働しているWebサーバにアクセスを分散します。
  • ロードバランサが処理できるトラフィック量は、ロードバランサの品目により、10Mbpsから1Gbpsまで選択できます。
[効果]
  • ロードバランサが処理できる範囲内で、配下のWebサーバの追加・削減を容易に実現できます。
システム概要図
対応するデザインパターン

Webサーバのクローニング

  • IIJ GIO P2 パブリックリソースのストレージアーカイブオプションを利用して、既存の仮想サーバ(Webサーバ)を複製することができます。
  • 仮想サーバの複製は、コントロールパネル(GUI)またはAPIを利用して実行できます。
  • カスタムOSイメージとして保存された状態が、追加する仮想サーバに複製されます。
[効果]
  • 急激なアクセスの増加にも、Webサーバの台数を迅速かつ少ない手間で増やして対応することができます。
システム概要図
対応するデザインパターン

大量アクセスに備えてロードバランサをスケールアウト

複数ロードバランサで大量トラフィックを安定処理

  • アクセス増加時には、Webサーバの拡張だけでなく、ロードバランサの拡張が必要になる場合があります。
  • IIJ GIO P2 パブリックリソースでは、ロードバランサを複数台配置することが可能です。
  • IIJ DNSトラフィックマネージメントサービスを利用し、複数のロードバランサにアクセスを分散することで、大量のトラフィックを安定的に処理できます。
  • ロードバランサの増減を容易に実行するために、プロキシモード(source IPアドレス変換)でロードバランサを動作させることが必須です。
  • ロードバランサで保持するセッション情報により特定のWebサーバへアクセスを振り分けることができません。セッション維持機能を用いる場合は、サーバ側に実装する必要があります。
[効果]
  • ロードバランサの台数を増減(スケールアウト/スケールイン)することで、トラフィック量に応じて最適な台数のロードバランサを利用できます。
システム概要図
対応するデザインパターン

高性能データベースサーバの実現と参照データベースサーバのスケールアウト

高性能 / 高可用性のDBサーバ

  • IIJ GIO P2 プライベートリソースでは、高性能な物理サーバや、信頼性の高いFC接続ストレージを利用できます。
  • 大規模Webサイトでは、DB/CMSサーバとコンテンツを格納するファイルサーバに高い信頼性とディスクIO性能が求められます。
  • 本構成では、物理サーバとFC接続ストレージを利用したHAクラスタ構成とすることで、高性能と高可用性を実現します。
[効果]
  • 物理サーバをHAクラスタで利用することで、高いIO性能と高可用性を実現します。
システム概要図

参照処理のスケールアウト

  • レプリケーション機能によって複製されたデータベースは、 参照用のリードレプリカとして活用します。
  • 本構成では、参照用のリードレプリカを複数台配置します。
  • アプリケーション側で更新用データベースと参照用データベース(リードレプリカ)を使い分けることにより、負荷分散を実現します。
[効果]
  • 参照専用のデータベースを複数作成することにより、更新用データベースへの参照負荷が軽減され、データベース全体の性能が向上します。
システム概要図

構成サンプル

構成サンプル図

サンプル例

  • 平均300Mbps、ピーク時400Mbps程度のトラフィックを処理するWebサイト
用途 サービス品目 数量 備考
ファイアウォール IIJ GIOインフラストラクチャーP2 パブリックリソース
FW+LB専有タイプ 冗長構成 1Gbps
1(冗長構成)
ロードバランサ
Webサーバ IIJ GIOインフラストラクチャーP2 パブリックリソース
仮想サーバ ベストエフォートタイプ VB4-6
10
IIJ GIOインフラストラクチャーP2 パブリックリソース
システムストレージ S30GB/CentOS 7 :64bit
10
CMSサーバ IIJ GIOインフラストラクチャーP2 パブリックリソース
仮想サーバ ベストエフォートタイプ VB8-12
2
IIJ GIOインフラストラクチャーP2 パブリックリソース
システムストレージ S30GB/CentOS 7 :64bit
2
CMS DB(更新マスタ) IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース
FC接続ストレージオプション FC 1TB:L10/PC
1
CMS DB(参照レプリカ) IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース
物理サーバ シングルタイプ
2
ファイルサーバ IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース
FC接続ストレージオプション FC 1TB:L10/PC
1
サービス間連携 IIJプライベートバックボーンサービス 1
広域負荷分散 IIJ DNSプラットフォームサービス 1
IIJ DNSトラフィックマネージメントサービス 1

※本構成は実際の性能を保証するものではありません。

関連情報

ベストプラクティス
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