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Internet Infrastructure Review(IIR)Vol.33
2016年12月15日
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目次

3.技術トレンド

言語リソースとしてのWikipedia

3.1 はじめに

世界最大のオンライン百科事典であるWikipediaを活用しておられる方々は多いのではないかと思います。信頼性の問題が指摘されてはいるものの質・量共に史上最大の百科事典から得られる情報量の多さ故に、筆者も調べ物の手段として日常的に活用しています。また、筆者の場合はソーシャルデータとしてのWikipediaの研究を手がけている関係でWikipediaのPageview Countに大いに関心を持っているところです。

このようにWikipediaを研究対象として捉えている研究者はたくさんいらっしゃるようです。例えばDBPedia(※1)やその日本語版(※2)はWikipediaの情報を抽出し、LOD(Linked Open Data)に変換して公開する試みでして、セマンティック・ウェブといった研究などに活用されているそうです。あるいは自然言語処理の研究分野でもWikipediaは膨大な文例を収蔵する言語リソースとして認識されており、様々な活用方法が提案されています。そこで本稿では、筆者の研究からは離れて、言語リソースとしてのWikipediaをテーマに紹介します。

  1. (※1)DBPedia(http://wiki.dbpedia.org/blank)。
  2. (※2)DBPedia日本語版(http://ja.dbpedia.org/blank)。
3.技術トレンド

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