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IIJグループは日本のインターネットをリードし支えてきた技術を活かし、また多様な能力や価値観を持つ人が活躍できる社会の実現という理念に基づき、事業を通じて社会課題の解決に向き合うだけでなく、事業活動の枠を超えた取り組みによっても、持続可能で人々が生き生きとくらすことができる社会の実現に貢献していきます。
IIJは国内初のインターネット接続事業者として創業し、高い技術力で日本のインターネットを牽引し続けてきました。国内外の技術コミュニティ参画をはじめ、産官学連携によってインターネット業界全体の発展に貢献しています。また、自社で開発した技術やサービスの運用によって得られた知見をもとに、次世代の技術者育成を推進し、ネットワーク社会のさらなる発展を支援しています。
インターネットとネットワークサービスは世の中に広く普及し、社会インフラ・企業の事業基盤として不可欠でトラブルや停止の許されないものになりました。また、将来の多様化していく情報処理技術の活用においても、高品質で信頼性の高いネットワークの利用が大前提となります。一方で、そのようなネットワーク・システムの安定運用を支えるエンジニアの不足は大きな課題となっています。そこでIIJは創業30周年プロジェクトとして、ネットワークスペシャリストを育成する「IIJアカデミー」を立ち上げました。IIJが創業以来培ってきたインターネットサービス開発・運用の知見をベースに、実践的な知識・スキルを習得できる学びの場を提供し、未来のネットワーク社会とIT産業の根幹を支える高度な技術を持つIT人材を育成することを目指しています。
IIJは学生や生徒がインターネットやITヘの理解を深める目的で、様々な学習支援を行っています。
2024年からは日本経済新聞社と連携した中高生に向けた教育プログラムを開始し、新しい学びの創出をテーマにインターネットの歴史やITを活用した社会課題の解決について授業や学習コンテンツの提供を予定しています。
また、IoT事業でのスマート農業の知見を活かし、宮城県登米総合産業高等学校農業科の生徒にむけて、IoTセンサーを利用した水田の水位管理や取得データの活用についての出前授業を行い、意見交換を中心とした学習や講義を行いました。
このほか、一部の大学や専門学校ではIIJ社員によるインターネットについての講義を実施しているほか、小学生から高校生までを対象にIIJ本社オフィスでの訪問学習を受け入れており、インターネット、およびIIJの事業やITエンジニアの仕事内容についての理解促進に向けた活動を行っています。
世界各地域のインターネットの普及と発展を支援するため、企業活動の枠を超えた取り組みを行っています。代表的な例では、APNIC(Asia Pacific Network Information Centre)の理事(APNIC EC)としてのIIJ松崎吉伸の活動です。APNIC理事会であるAPNIC ECメンバーとしての活動を通じて、アジア太平洋地域のインターネットの安定運用に貢献しています。
IIJのエンジニアが日々のサービス開発・運用の現場から得た知見や最新の技術情報を社内外のエンジニアに向けて公開しています。2003年から開催している技術セミナー「IIJ Technical Seminar」に加え、技術レポート誌「Internet Infrastructure Review」、技術ブログ「IIJ Engineers Blog」、YouTubeチャンネル「IIJ Techチャンネル」などのオウンドメディアを通じ、積極的な情報発信を行うことでインターネット技術コミュニティの活性化を推進しています。
インターネットの普及により生活や社会が便利になった一方で、インターネット技術を介したサイバー攻撃やプライバシー侵害など、企業や個人を脅かす問題も発生しています。IIJは安心・安全なインターネット社会の構築のため、長年培ってきたセキュリティサービスの開発・運用の知見を活かし、人材の育成・指導、セキュリティ情報の発信による啓蒙活動に取り組んでいます。
警察では、サイバーセキュリティ分野における知見向上を目的に、情報通信技術に関する高度かつ専門的な知識を有する民間事業者等の技術者を「サイバーセキュリティアドバイザー」として登用する制度を採用しています。IIJセキュリティ本部の齋藤衛は、現在、関東管区警察局、兵庫県警察、島根県警察、北海道警察からの委嘱を受け、それぞれのアドバイザーに就任し、専門的な見地から講演や研修を実施するなどサイバーセキュリティ対策をサポートしています。
また、IIJではセキュリティオペレーションセンター(SOC)において、サイバー犯罪対策に携わる警察官の受け入れを行っています。IIJ SOCではセキュリティアナリストを育成するためのIIJ独自の研修プログラムを構築しており、研修プログラムの受講や、SOCでの業務に携わることでサイバー関連事案の捜査に有用な知識の習得を支援しています。
1997年から続く世界で最も権威と実績があるセキュリティカンファレンスの1つ「Black Hat USA」において、2018年よりIIJのセキュリティエンジニアチームが講師を務めています。本カンファレンスのトレーニング講師に選出されるのは日本人として初めてのことで、世界中のセキュリティエンジニアを対象に、インシデント対応のための総合演習などを行っています。
IIJセキュリティ本部の鈴木博志が、サイバーセキュリティ業界活動への貢献を評価され、一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(※)より感謝状を受贈しました。
欧州のGDPR(一般データ保護規則)をはじめとした世界のプライバシー保護法制におけるIIJの知見を活かし、日本企業のプライバシーデータ保護活動を支援するため、一般社団法人日本DPO(※)協会に理事として参加しています。
またIIJは、日本DPO協会の認定教育事業者として、2022年12月13日より、プライバシー保護人材を育成するためのDPO協会認定教育プログラム「IIJプライバシー研修」を開設しています。
IIJは、上野を中心に毎年開催される「東京・春・音楽祭」への協賛や東京大手町での「トワイライトコンサート」の開催など、長年にわたりクラシック音楽を通じて文化芸術の振興、地域社会への貢献を続けてきました。また、最新のストリーミング技術を使った4K映像・ハイレゾ音源のライブ配信など高品質な動画や音楽の配信にチャレンジし、より多くの方に音楽の豊かさを届けています。
IIJが協賛する、「東京・春・音楽祭」は、2005年に日本からオペラのニュー・プロダクションを世界に発信する「東京のオペラの森」として始まり、第5回目の2009年からは「東京・春・音楽祭」と名前を変え、毎年春に上野公園を舞台に開催されている、国内最大級のクラシック音楽の祭典です。東京文化会館での「ワーグナー・シリーズ」や、オーケストラ公演、国内外で活躍するアーティストによる公演のほか、美術館や博物館を会場とした「ミュージアム・コンサート」など、様々なコンサートが開かれます。IIJは、地域の商店街や多くの企業とともに、この音楽祭を応援するのに加え、動画視聴サイトでのコンテンツ配信やチケット販売サイトのシステム運営もサポートしています。
「トワイライトコンサート」は、三井住友銀行と「東京・春・音楽祭」の協力のもと、IIJが2008年から開催している無料コンサートです。大手町のオフィス街で「ゆうべの音楽」をテーマにした演奏によって、慌ただしい一日の終わりにやすらぎの時間を届けています。
IIJは、ベルリン・フィル・メディアと「ストリーミングパートナー」としてスポンサーシップ契約を結んでおり、同社が運営するベルリン・フィル・ハーモニー管弦楽団の映像配信サービス、「デジタル・コンサートホール」を支援しています。このポータルでは、年間約50回の定期演奏会を、ライブ中継およびオンデマンド再生で提供しています。
文化功労者は、日本において、文化の向上発達に関し特に功績顕著な者を指す称号です。鈴木は、「東京・春・音楽祭」の実行委員長として長年にわたり文化芸術の振興に努めるとともに、企業の社会貢献としての文化芸術活動への支援の促進にも奔走するなど、その功績が認められ、2020年に顕彰されました。
IIJでは、パラリンピックを目指して活動するスポーツ選手の支援活動を行っています。また、チャリティスポーツイベントの協賛や災害にあわれた方の支援を通じて、社会の様々な困難を抱える方々のサポートを行っています。
IIJは、2016年から車いすフェンシング競技と仕事を両立する笹島貴明選手を支援しています。笹島選手は新卒でIIJに入社したのち、スノーボードでのケガで車いす生活をおくることになりましたが、受傷後に東京都が主催するスポーツ選手発掘事業に参加し、車いすフェンシングに出会いました。競技を開始してわずか1年で日本代表となり、現在まで強化選手としてパラリンピック出場を目指して世界各国を転戦しています。
競技に専念する選手が多いなか、笹島選手は広報部で広報誌編集などの業務に従事し、加えて全国の学校や自治体向けの講演活動でパラアスリートとしての経験を伝えたり、車いすフェンシングの体験会を実施したりするなど、業務や競技以外の活動にも精力的に取り組んでいます。
個人向けにモバイルや光回線のインターネット接続サービスを提供している「IIJmio」は、地震や台風などの災害で被災されたお客様を対象に、通信容量の付与などの減免措置を実施しています。また甚大な災害や紛争が発生している海外地域に連絡が必要なお客様が、国際電話の通話料金を気にすることなく情報収集・安否確認ができるよう通話サービスを無償化するなどの支援を行っています。
モバイルサービスは端末の普及台数が1人1台を超えて利用されており、人々の生活や経済・社会活動に不可欠な基盤となっています。IIJは、個人向けMVNO(Mobile Virtual Network Operator)サービスである「IIJmio」において、従来よりも低価格の顧客満足度の高いサービスを提供し、より多くの方がモバイルサービスを利用できる環境整備を推進してきました。
IIJ MVNO事業部の佐々木太志は、MVNO黎明期よりサービスの企画・開発や移動体通信事業者との交渉を担当するとともに、MVNO業界を代表する関係団体の構成員やオブザーバとして活動してきました。こうした活動によってMVNOの普及とモバイル市場の競争活性化による低廉なサービスの環境整備の貢献が評価され、2023年、第68回前島密賞奨励賞を受賞しました。
IIJは2017年より障がい者と健常者の垣根なく、誰もが一緒に参加できる陸上教室を提供する「NPO法人シオヤレクリエーションクラブ(SRC)」を支援しています。
障がいを持つ子どもがほかの兄弟と揃って遊びやスポーツに参加できる機会は多くはありません。SRCは「今までできなかったことを可能にしたい」という思いから、障がい者と健常者が一緒に活動できる陸上教室やレクリエーションの場を提供しています。現在、小学生から社会人まで約90名が所属し(うち7割が障がいを持った方々)、中にはパラリンピックを目指して活躍する選手もいるなど、SRCの活動の更なる発展が期待されています。
IIJのグループ会社である、シンガポールのPTC SYSTEM (S) PTE LTD(PTC社)は、2014年より毎年チャリティゴルフを開催しています。
チャリティゴルフは、シンガポールの特別支援学校であるMetta Schoolの支援を目的としており、Metta Schoolでは軽度の障害や自閉症と診断された生徒の自立を促進しています。
スマートフォンの安心安全な使い方など、インターネットの仕組みや正しい利用について、子どもと保護者が一緒に理解を深めることができるサイトを公開しています。
IT業界をはじめ、うつ病、ひきこもりで悩みを抱えている人が増加する中、社会的に立場の弱い未就労者を救うために企画された「NIPPON ITチャリティ駅伝」にIIJは協賛しています。
活動レポート一覧
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