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この1年間のブロードバンドトラフィックを見ると、ダウンロード量は27%、アップロード量も13%増加して、着実にトラフィック量が増えています。
また、トラフィックのほとんどを占めるようになったWebトラフィックにおいては、プライバシー保護の意識の高まりからHTTPSを利用する傾向にあり、今後もこの割合が増えて行くと予想します。
本レポートでは、毎年、IIJが運用しているブロードバンド接続サービスのトラフィックを分析して、その結果を報告しています(※1) (※2) (※3) (※4) (※5)。今回も、利用者の1日のトラフィック量やポート別使用量などを基に、この1年間のトラフィック傾向の変化を報告します。
図-1は、IIJのブロードバンドサービス全体の過去7年間の月平均トラフィックについて、最大値を1として正規化して示したグラフです。2010年1月のトラフィック減少は、2010年1月に施行された改正著作権法、いわゆるダウンロード違法化の影響だと考えられています。それ以降、ダウンロード量(OUT)が増えている一方で、アップロード量(IN)は横ばいとなっていて、P2Pファイル共有のトラフィック割合が減っていることが窺えます。2012年10月には、違法ダウンロードの刑事罰化を含む改正著作権法が施行され、その前後でトラフィックの増減が観測されました。それ以降、ダウンロード量は以前にも増して伸びていて、アップロード量も僅かながら増加傾向にあります。この1年のトラフィック量は、INは13%の増加、OUTは27%の増加となっています。
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