IIJ GIOベストプラクティス - リファレンスアーキテクチャ
SAP ERPシステム
ERP市場で豊富な実績をもち、幅広い業種・業態に導入できるSAP ERPをクラウド化する際には、インフラに対して高いサービスレベルやセキュリティなどが求められます。このSAP ERPを、柔軟かつ最適なコストで導入することができ、経営判断に即応する業務システムを開発・展開できるのがIIJ GIOです。
最適な利用シーン
高いサービスレベルとセキュリティを求めるERP環境をクラウド化
適用可能なシステム
- SAPを含むERPシステム
アーキテクチャの概要とメリット
- SAPパートナーのソリューションと連携したり、IIJ GIO上に実装されるベストプラクティスを活用したりすることで、効率的にSAP ERPを実装できます。また、必要に応じて、SAP BASIS構築、運用・監視サービスを利用できます。
- IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース VWシリーズ(以下、IIJ GIO P2 VWシリーズ)の特長であるVMware vSphere ESXi専有サーバと、ハイエンドストレージを基盤としたデータストアで、クラウド上にプライベートリソースプールを構成できます。
- IIJ GIO内に構成されるSAP HANAクラウドサービスとの連携やオンプレミス環境とのハイブリッドクラウド構成など、自由に構成できるので、必要に応じた柔軟なインフラを構築できます。
アーキテクチャ解説
オンプレミスとクラウドサービスのハイブリッド利用
- IIJ GIOでは、オンプレミスとクラウドサービスをシームレスに利用できるため、必要に応じて最適なインフラを構成できます。
- 独SAP社が推奨する3システムランドスケープ(開発環境、テスト環境、本番環境)の配置や、DBaaSとして提供されるSAP HANAとの接続など、必要な性能や利用形態に応じて柔軟に対応できます。
- [効果]
-
- 規模に応じて最適なインフラを構成できます。
- 必要な性能に応じて柔軟に構成を変更できます。

ベストプラクティスを活用し、安定したSAP ERP基盤を構成
高精度なシステムサイジングをサポート
- システムサイジングは、独SAP社が定義する「SAPS(SAP Application Benchmark Performance Standard)」を指標として実施します。
- IIJ専門エンジニアが必要要件をヒアリング、サイジングツールを用いてSAPS値を算出することで、精度の高いシステムサイジングを実現します。
- [効果]
-
- 精度の高いサイジングを短期間かつ容易に実現できます。

VWシリーズを利用した本番環境のサーバ構成
- SAP ERPをクラウド化する場合、 IIJ GIO P2 VWシリーズを利用します。
- IIJ GIO P2 VWシリーズでは、仮想マシンを稼動させるVMware vSphere ESXiサーバの物理サーバと、仮想マシンイメージ及びデータを格納するデータストアを利用できます。
- 専用のESXiサーバが割り当てられ、CPU、メモリの割り当てを自由に設定できます。
- 本番環境は性能を確保するため、仮想サーバには物理サーバのCPU、メモリ量以上のリソースを割り当てず、オーバーコミットなしの設定を行った上で物理サーバも冗長化します。
- [効果]
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- サイジング要件に合わせ、自由に仮想マシンスペックを選択できます。
- 高い性能が必要な場合でも、オンプレミスと遜色ない性能を発揮することができます。

ミッションクリティカルな業務システムに必要な高可用性を実現
品質保証、開発環境のサーバ構成
- 品証環境、開発環境コストを重視し、仮想マシンに物理サーバのCPU、メモリ量以上のリソースを割り当て(オーバーコミット)サーバを集約します。
- データストアもコストを優先しiSCSI高速またはNFS標準を利用します。
- 性能試験などで一時的に本番と同等スペックの環境が必要になる場合は、VMware vSphere ESXiサーバとFCデータストアを増設し、VMware vSphere Storage vMotionで環境を移動します。性能試験が完了したタイミングで、増設した環境を解約します。
- [効果]
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- 必要に応じてリソースを選択・集約することでランニングコストを削減できます。
- リソースの追加・削除が容易に実現できます。
- VMware vSphereの機能を活用して、アプリケーションへの影響を最小限に抑えながらソースコントロールが可能です。

サーバの可用性向上
- アプリケーションサーバには、VMwareの高可用性機能であるvSphere HAを利用します。
- ただし、vSphere HAでは、ESXiサーバのハードウェア障害には対応できますが、SAPエンキューサービスなどのSAPサービスの状態は監視できません。
- [効果]
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- 物理インフラの障害に対するアプリケーション停止時間を最小限にできます。
- 要件に合わせて柔軟にソリューションを選択できます。

アプリケーションのデータ保護に対してのベストプラクティス
データのバックアップ
- 基幹システムであるSAP ERPは、バックアップにかけられる時間が短く、バックアップ中のアプリケーションパフォーマンスの低下も許されません。また、確実なデータ保護のため、データベースの静止点を作成しバックアップを実施する必要があります。
- IIJ GIO P2 VWシリーズでは、基幹系データベースのバックアップに対応したバックアップソリューションを利用できます。
-
バックアップソリューションのメニューの1つとして提供される「arcserve UDP」を使用することで、以下のメリットがあります。
- (1)増分バックアップによりバックアップ時間の削減が可能
- (2)データの重複排除を実施しストレージコストの節約
- (3)DBMSの静止点を確保したバックアップが可能
- (4)仮想スタンバイ領域を使用したダウンタイムの短縮
- [効果]
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- 実績あるバックアップ方式を採用することで確実にデータを保護できます。
- 様々なバックアップ要件に対して柔軟に対応できます。

- 対応するデザインパターン
企業ネットワーク内と同等の持たないプライベートクラウド環境
社内システムとのプライベート接続
- VPNや専用線など、回線キャリアや構成を問わず、自由な構成でIIJ GIOに接続できます。
- WANの1拠点としてクラウドサービスを利用できます。
- クラウドと自社との境界など、要件に応じて適切な箇所にセキュリティアプライアンスを配置することもできます。
- [効果]
-
- 所有するプライベートクラウドと同等のネットワークを構成できます。
- アプリケーション要件に合わせて自由にネットワークを設計できます。

- 対応するデザインパターン
既存社内システムとのシームレスな連携
- クラウドと自社ネットワークをL2接続することで、IPアドレスを変更せずシステムを移行できます。
- IPアドレスを変更しないので、アプリケーションへの影響を最小限に抑えた移行ができます。
- 他の社内システムとも、クラウドを意識することなくシームレスに連携できます。
- [効果]
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- 移行にかかわる工程を短縮し、コストを削減できます。
- ネットワークに縛られることなくアプリケーションを利用できます。

- 対応するデザインパターン
SAPシステムのインフラ運用をアウトソース
システム監視・運用
- IIJ統合運用管理サービス(UOM)により監視システムを利用できます。
- ベストプラクティスとしてSAP ERP用の監視テンプレートを利用できます。
- 必要に応じて、SAP BASIS構築・運用・監視サービスを利用できます。
- [効果]
-
- インフラ運用をアウトソースすることで、ERPを活用した事業の推進に注力できます。

構成サンプル
サンプル例
- 社員約1000人規模の企業でSAP ERPを稼働させる構成
用途 | サービス品目 | 数量 | 備考 |
---|---|---|---|
システム基盤 | IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースVWシリーズ ベースセット | 1 | |
IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースVWシリーズ ESXiサーバ VW12-128-FC | 4 | ||
ストレージ (本番環境用) |
IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースVWシリーズ データストア FC 5TB:L50/VW | 1 | 本番環境の領域として使用 |
ストレージ (品証・開発用) |
IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースVWシリーズ データストア FC 5TB:L50/VW | 1 | 品証・開発環境の領域として使用 |
ストレージ (バックアップ用) |
IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースVWシリーズ データストア NFS 10TB/VW | 1 | バックアップデータの格納領域として使用 |
インターネット接続 | IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースVWシリーズ インターネット接続 /28 | 1 | グローバルIPアドレス 9個 |
プライベートネットワーク | IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースVWシリーズ プライベートネットワーク 1Gbps/VW | 2 | |
プライベート接続 | IIJプライベートアクセスサービス | 1 | |
IIJプライベートバックボーンサービス | 1 | ||
WAN接続ルータ 収容スペース | IIJデータセンターサービス 1/8ラック |
1 |
※本構成は実際の性能を保証するものではありません。
関連情報
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