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2. ブロードバンドトラフィックレポート
ブロードバンドとモバイルのトラフィックを比較
2.1 概要
本レポートでは、毎年、IIJが運用しているブロードバンド接続サービスのトラフィックを分析して、その結果を報告しています(※1)(※2)(※3)(※4)(※5)(※6)。今回も、利用者の1日のトラフィック量やポート別使用量などを基に、この1年間のトラフィック傾向の変化を報告します。また、今回からモバイルサービスのトラフィックについても同様にトラフィック傾向を報告します。
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図-1 ブロードバンド及びモバイルの月間トラフィック量の推移
図-1は、IIJのブロードバンドサービス及びモバイルサービス全体について月平均トラフィック量の推移を示したグラフです。トラフィックのIN/OUTはISPから見た方向を表し、INは利用者からのアップロード、OUTは利用者へのダウンロードとなります。トラフィック量の数値は開示できないため、それぞれの最大値を1として正規化しています。
ブロードバンドに関しては、この1年のトラフィック量は、INは15%の増加、OUTは38%の増加となっています。この8年でみると、INが1.6倍、OUTが3.8倍と、アップロード量に比べダウンロード量が大きく伸びています。
モバイルに関しては、この1年の数字しかありませんが、この1年で、INは3.5倍に、OUTは4.2倍にと、急速にトラフィック量が伸びてきています。ただし、総量ではまだブロードバンドよりひと桁以上少ない状況です。
- (※1)長健二朗. ブロードバンドトラフィックレポート: この一年でトラフィック量は着実に増加、HTTPSの利用が拡大. Internet Infrastructure Review. Vol.24. pp28-33. August 2014.
- (※2)長健二朗. ブロードバンドトラフィックレポート: 違法ダウンロード刑事罰化の影響は限定的. Internet Infrastructure Review. Vol.20. pp32-37.August 2013.
- (※3)長健二朗. ブロードバンドトラフィックレポート: この1年間のトラフィック傾向について. Internet Infrastructure Review. Vol.16. pp33-37. August 2012.
- (※4)長健二朗. ブロードバンドトラフィックレポート: マクロレベルな視点で見た、震災によるトラフィックへの影響. Internet Infrastructure Review. Vol.12. pp25-30. August 2011.
- (※5)長健二朗. ブロードバンドトラフィックレポート: P2Pファイル共有からWebサービスへシフト傾向にあるトラフィック. Internet Infrastructure Review. Vol.8. pp25-30. August 2010.
- (※6)長健二朗. ブロードバンドトラフィック: 増大する一般ユーザのトラフィック. Internet Infrastructure Review. Vol.4. pp18-23. August 2009.
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