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IIJ.news Vol.177 August 2023
6月某日の午後、IIJ本社(東京都千代田区)で開催された体感型プログラム「IIJ Touch & Experience College」の模様を、小誌編集部がリポートする。
今回、体感型プログラム「IIJ Touch & Experience College」に参加してくださったのは、株式会社三菱UFJ銀行システム企画部DX推進グループのみなさま。社内で利用するSaaSや端末など、OAシステムの導入・利用推進を担当し、Microsoft 365などのコラボレーションツールの普及に力を注いでいるチームです。現在のユーザ数は、行員、パートナーなどを合わせると6万人弱。外回り、店舗、本社オフィス、在宅勤務など、行員の働く環境は多様化しており、どんな場所からでもストレスなく業務を遂行できるオフィスネットワークの確立が欠かせません。
IIJ Touch & Experience Collegeは、IIJのサービスとその効果を、実際に目で見て、触れて、体感できるプログラムです。この日、三菱UFJ銀行のみなさまにお試しいただいたのは、快適なリモートアクセス環境、セキュアなアクセスコントロール、通信の可視化でゼロトラストを体感できる「IIJフレックスモビリティサービス/ZTNA(以下、フレックスモビリティ)」。フレックスモビリティは独自の通信安定化とエラー補正技術で、遅延やパケットロスがあっても滑らかな描画を持続できるのが特徴です。特に高いネットワーク品質を求めるTeamsの利用では、フレックスモビリティの導入効果が顕著です。
お客さまには、デモ用のごく一般的なノートPCからそれぞれTeamsを立ち上げて――
(A)フレックスモビリティを導入していない環境で、パケット損失率を増やすとどうなるか?
(B)フレックスモビリティを導入した環境で、パケット損失率を増やすとどうなるか?
を比較していただきました。デモルームには、意図的に無線LANのパケット損失率を変更できる装置を配備。これにより、新幹線のなかや混雑した展示会場に似た、ネットワーク品質が悪い環境を再現できます。なおMicrosoftはTeamsのパケット損失率について、2%未満を推奨しています。
パケット損失率3%の時点で、フレックスモビリティを導入していない(A)の環境では――
いっぽうフレックスモビリティを導入した(B)の環境では、パケット損失率が5%でも――
といった状態でした。パケット損失率を10%にしても、カメラをONにした状態でスムーズに会話ができました。パケット損失率を20%にしても、音声通話のみならばコミュニケーションは可能でした。
田中 裕治 氏(上席調査役)
Teamsは多くの行員が毎日のように業務で使っていますが、WEB会議の品質に問題があり、解決策を探していました。フレックスモビリティにより、WEB会議の通信品質が安定することが、使ってみて理解できました。今後もさまざまなOAシステムのボトルネックの解決策を実際に試せる体験型のデモが充実していくことを期待しています。
鈴木 千晶 氏(調査役)
むずかしいシステム関連の言葉も、具体的で日常的な言葉に落とし込んで説明してもらえたので、わかりやすかったです。こうした体験型プログラムをシステム部門以外の行員も受講できれば、業務環境の変化を前向きに受け入れてもらえると思います。
橋爪 佳太 氏(調査役)
モニターを2画面使って、片方はソリューションの説明、もう片方はパケット損失率のグラフを示しながら説明いただいたのがわかりやすかったです。また、セミナー後に当行の実態を共有しながら、講師とディスカッションできたのも良かったです。
長谷 雪那 氏
講師の方が受講者の席を回って、状況を逐一確認しながら進めてくださったので、安心して受講できました。目に見えないものを、目に見える形で教えていただけて、何をどうすればよくなるかが、すごくわかりやすいです。
共感性とユーモアある展開によって、お客さまの笑顔を引き出せていたのが印象的でした。身体感覚をともなう理解と、誰かのために何かをしようという意思決定は、現時点でAIにはできません。体感重視の本企画は、同じ会社で働く人々のために、快適で安全なデジタルワークプレースを実現しようとする人の、理解と意思決定を促す“人間向けのプログラム”だと感じました。読者のみなさまも、ぜひ一度、遊びに来てください。
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