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IIJ.news Vol.177 August 2023
艾杰(上海)通信技术有限公司
田中 雄也
仕事を始めてからずっと国内案件を担当してきましたが、社名に「グローバル」と付いている会社に所属しているので、いつかグローバル案件に携わりたい、機会があれば海外で仕事をしたいと思い続けていました。海外赴任の社内公募制度に2回目の応募で縁があり、2022年9月から上海に単身赴任しています。
IIJが2012年に中国で事業を始めた頃、当時の上司が「勢いがある中国で仕事をしているほうが、日本で仕事をしているよりも面白い」と話してくれました。「失われた30年」に仕事をしてきた者として、かつての日本のような中国経済に憧れを持っていました。あくまでも個人の感想ですが、実際に上海に来ると、仕事だけでなく、生活全般において発見や新たに知ることがたくさんあります。以下では、上海の印象をいくつかご紹介します。
① 広い
ありきたりですが、いろんな意味で「広い!」と感じます。ネットで注文した小物が広州から上海に届きます。トラックで3日間、約1400km。その配送状況をアプリ上の地図で確認できるのは面白いです。また、上海の街は一区画が大きく、次の曲がり角がはるか先に思えます。普段は歩くよりも、いたるところにあるレンタル自転車を活用しています。
② 人が多い
これもありきたりですが、人が多いです。観光地で有名な外灘へ行くと、景色よりも人の多さを写真に撮りたくなります。日系のお店や商品は日本で買うより高い物が多く、日本の金銭感覚が抜けない私は、購入を躊躇してしまいます。でも、周りの人のカゴは商品でいっぱいになっており、それを見るたびに購買力の高さと、経済規模の大きさを感じます。
③ 変化が速い
変化が速いことも印象的です。幸い、上海でコロナ禍によるロックダウンを経験することはありませんでしたが、ロックダウン後のさまざまな制限は被りました。2日に1回のPCR検査、建物に入るための健康コードの表示、住んでいるアパートの突然の閉鎖……等々。そうしたことが急に変化して、今や制限などは何もなくなりました。ビジネスでも速さと柔軟さが必要と痛感しています。
まだ中国・上海では新参者ですし、仕事面での貢献もこれからですが、腰を据えて一つひとつ取り組んでいこうと考えています。
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