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IIJが10年以上にわたり培ってきたITリソースサービスの開発・運用実績と、国内最大級のインターネットバックボーンを持つ強みを活かし、2009年12月にクラウドサービス「IIJ GIO」を提供開始。翌年6月の「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」を皮切りに、サービスラインナップを順次拡充し、今日に至るまでお客様のビジネスインフラを支える高品質なクラウドサービスを提供し続けています。
多岐に渡るサービスラインナップにおいて、中核を成すのがIaaS領域における「IIJ GIOホスティングパッケージサービス」と「IIJ GIOコンポーネントサービス」です。
IIJ GIOホスティングパッケージサービス(※1)は、オンライン申し込みにより即日利用可能なIaaS型パブリッククラウドサービスです。Webサーバやメールサーバのように、サーバを構成する定番ソフトがある程度決まっている用途を対象に、システム構成をパッケージプラン化しました。CentOSのみを備えた「ベーシック」を基本に、用途に応じてソフトやハードを組み合わせた複数のプランを用意しています。
2013年9月にはAPI(※2)が公開となり、定型操作を独自のプロ グラムを作って自動化したいというニーズに対応しました。
IIJ GIOコンポーネントサービスは、サーバやストレージ、ネットワークといった各システム構成要素を”コンポーネント(部品)”として用意しています。多様なメニューの中から、ユーザの要望に合った最適な構成を実現する、柔軟性の高いエンタープライズ向けIaaS型クラウドサービスです。オンプレミス環境と直接接続することで、プライベートクラウドとして利用することもできます。
主要なコンポーネントは、「ベースサーバ」と「仮想化プラットフォーム」です。
ベースサーバは、他の顧客と物理サーバを共用する仮想サーバ「Vシリーズ」、1台丸ごと専有できる物理サーバ「Xシリーズ」の2種類を提供しています。2014年1月には、ハイパーバイザーが一新されると共に、管理機能や仮想サーバスペックが強化された「VシリーズG2」をリリースしました。
仮想化プラットフォームは、物理サーバに米ヴイエムウェアの仮想化ソフト「VMware vSphere ESXi」を搭載した環境を、管理サーバであるVMware vCenter Serverと共に提供する「VWシリーズ」があります。VMware vSphere ESXi環境は管理者権限で提供されるため、システム構成の自由度ではオンプレミス環境と遜色ありません。そのため、新規にサーバ統合やクラウド構築を検討しているユーザだけでなく、既にVMwareで仮想インフラを構築・運用しているユーザも安心して利用することができるのではないでしょうか。2014年春以降、vSphere ESXiの最新バージョンの提供や、物理サーバの大容量メモリ化などを予定しています。また、異なる仮想化ソフトを用いたラインナップの拡充も検討しています。
IaaS型サービスとして、サーバリソース以外も選択可能です。
1つめは、ベースサーバや仮想化プラットフォームで標準提供されるネットワーク機能を強化する「ネットワークアドオン(※3)」です。共用のインターネット接続回線を専用回線(プライベート接続)に変更することで、インターネットVPNや閉域網(広域ネットワーク)を使って安全にオンプレミス環境と接続することができます。また、キャリアを分けるマルチキャリア構成にすることもできます。
2つめは、「ストレージアドオン(※4)」です。金融機関でも利用されるハイエンドなストレージを提供する「スタンダード」、一般的なWebシステムなどのデータ管理に適したミドルレンジの「ベーシック」の大きく分けて2種類を用意し、ネットワーク経由でNASストレージ、Fiber Channel(FC)-SANストレージ、またはiSCSI-SANストレージを提供しています。
3つめは、Oracle Database、MySQLをDBaaS(DataBase as a Service)として提供する「データベースアドオン(※5)」です。Oracle Databaseライセンスを月額料金で利用することができ、お客様は、データベースライセンスへの投資負担の軽減、投資リスクの回避を図ることができます。本サービスは、多くのリレーショナルデータベースの導入・運用経験を基に、IIJが設計・運用するデータベースのインスタンスを提供しています。
4つめは、月額料金でソフトウェアライセンスを提供する「ライセンスアドオン」です。現在はMicrosoft SPLA対象製品をはじめとして、利用ニーズの高いCitrix、VMware、Symantec各社の製品を月額料金で提供しています。
ここ1~2年間のIIJ GIOの利用傾向としては、2012年4月比で物理サーバ台数が約2倍弱の伸びなのに対し、ストレージ容量は3倍近い伸びを示しています。これは、弊社クラウドサービスの利用目的が、一般的なWebシステムから大容量のデータを扱うエンタープライズ向けシステムへとすそ野が広がってきていることが一つの要因といえます。それを裏付ける指標の一つとして、弊社サービス別サーバ台数の推移においても、企業向けプライベートクラウドサービスであるVWシリーズの利用台数増加タイミングと合致しています。
今後も設備の利用状況について観察し、利用傾向などを紹介していきたいと思います。
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