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2014年の夏の甲子園のストリーミング配信について、全配信サーバのアクセスログを元に行った調査結果から、そのアクセス規模の大きさとアクセス数の変化、そしてPCとモバイル端末というデバイスタイプによるアクセス傾向の違いについて見てきました。
モバイル向けのストリーミング配信による試合中継は今回が初めての試みでしたが、分析結果から通勤通学時間帯のモバイル端末からの視聴が特に多いことや、モバイル端末からの視聴の長さはPCからの視聴の長さよりも短いことなど、PCとモバイル端末との視聴における傾向の違いが明らかになりました。今後モバイル端末からのストリーミング視聴はますます増えていく傾向にあるため、実サービスにおけるモバイル端末の利用傾向を分析してくことは、その視聴品質を把握する上で重要だと考えています。
また今回は紹介しきれませんでしたが、ここで用いたアクセスログを元にして、視聴時のクライアントの挙動など視聴品質に関連した調査分析なども行っています。今後も、このような調査分析を継続して行い、ストリーミング配信サービスの品質向上に繋げていきます。
執筆者プロフィール
二宮 恵(にのみや めぐみ)
株式会社IIJ イノベーションインスティテュート 技術研究所 研究員。Webトラフィックの研究に従事。
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