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3.4 SDNソフトウェアスイッチLagopus
Lagopusは、OpenFlow 1.3仕様に準拠したソフトウェアスイッチです。2013年に開発が始まり、2014年7月にApacheLicenseでソースコードが公開されました。2014年10月現在の最新バージョンは0.1.1で、現在も開発が続いています。Lagopusの主な特徴を列挙すると下記のとおりになります。
- 64 Linux用ソフトウェアスイッチ
- 1プロセス、マルチスレッド動作(2コア以上必要)
- 開発言語は主にC言語
- OpenFlow 1.3.4準拠
- OpenFlow仕様に記述されているオプションをほとんど実装
- MPLS - VLAN変換を伴うパケット転送で10GbEワイヤーレートの性能
- フローエントリ数:100万、テーブル数:254の大規模設定に対応
- Intel DPDKを利用したユーザスペースによる高速パケット処理
- Apache Licenseによりソースコード公開、非商用・商用を問わず利用可能なオープンソースソフトウェア
本稿では、これらの特徴のうち性能にフォーカスして、詳細を解説します。まず、ソフトウェアスイッチにおいて性能に大きく影響の出る主なポイントについて書き出してみます。
- 3.クラウドコンピューティングテクノロジー
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