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IIJ.news Vol.172 October 2022
IIJが過去に行なった『全国情シス実態調査2021』では、多くの企業が「人材確保」や「人材育成」に関して課題を抱えている実態が明らかになりました。
そこで今回は、情報システム部門における「人材」にまつわる現状と今後の展望にフォーカスし、調査しました。
(調査対象:IT、システム部門従事者(国内)/調査期間:2022年6月1日~17日/有効回答数:808件)
全体の約6割が「豊富な経験を持った人材が足りない」と回答。従業員規模別でも大きな差はなく、全体的に「経験者不足」が課題として強く認識されていることがわかった。
全体の約半数の企業がキャリア採用を実施。その内訳を見てみると、従業員1000人以上の企業では6割以上が、さらに5000人を超える大企業では8割近くが、中途採用を実施している。一方、500人未満の中小企業では3割前後にとどまっており、会社の規模によって中途採用の実施には差があることがわかった。
「中途採用の応募が(ほとんど)なかった」と回答した企業が4割近くにのぼり、「応募はあったが、十分ではなかった」を合わせると全体の8割強の企業で「(必要な)応募数に達していない」ことがわかった。また、従業員規模が小さくなるほど、不満足度が高まる傾向も明らかになった。
中途採用者の「質」に関して満足している企業は2割に満たず、全体的に満足度は低いことがわかった。また、企業の所在地による大きな差はないが、従業員規模が小さくなるほど、満足度が低下する傾向が見られた。
人材獲得にあたり改善したい点は「給与・待遇」がトップ。次いで「業務内容」、「勤務体系」という結果になった。従業員規模別でも、同じ傾向が出ている。
今回は、情シス人材に関するアンケート調査結果をお届けしました。
特設サイト「法人I T 調査レポート」では、本稿で取り上げた項目以外にも、情シス部門のリアルな声を紹介しています。ぜひこちらもご覧ください。
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