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グローバル・トレンド タイ生活あれこれ

IIJ.news Vol.178 October 2023

執筆者プロフィール

IIJ Global Solutions(Thailand)Co. Ltd.

村中 翔

2023年4月からタイに駐在しています。現地では、おもに製造・小売などの在タイ日系企業に、ネットワーク、セキュリティ、クラウドを中心としたITサービスを販売しています。本稿執筆時点で、タイでの生活も5カ月が経ち、この国をだいぶ理解できるようになってきました。今回はその一部をご紹介したいと思います。

通りと場所を表す「ソイ+数字」

タイでは小さな通りのことを「ソイ」と呼びます。バンコクのソイには(東西南北に関係なく)王宮を中心に番号が振られていて、番号が大きくなるほど王宮から離れていきます。日本人が多く住むスクンビットエリアのスクンビット通りからも、ソイが何本も伸びており、通りを挟んで片側には奇数の、反対側には偶数の番号が振られています。こうしてだいたいの場所はソイの番号で把握できるというわけです。

ちなみに、タイの多くの家庭や会社には前国王の肖像が飾られています。国王の社会における存在感は、他国に比べても大きいことがうかがえます。

交通渋滞

バンコクは世界でも有数の交通渋滞が発生しやすい都市です。おもな原因は、高い人口密度、道路インフラの未整備、自動車やバイクの増加などが挙げられます。バンコク当局は、交通渋滞緩和のために新たな公共交通機関の整備や道路の拡張を計画中です。バンコクの交通渋滞は複雑な問題であり、解決には時間と計画が必要です。将来的には、持続可能な交通システムの構築と都市計画の改善が渋滞緩和の鍵となりそうです。

さて、筆者がタイでもっとも驚いたのは、バイクの交通ルールです。ノーヘル、スピード超過、改造車、3人・4人乗り、車道逆走、歩道走行、歩道逆走……等々を日常的に目にします。渋滞が緩和されたら、こうした光景は消えてしまうのでしょうか?

バンコクの交通渋滞(筆者撮影)

「マイペンライ」精神

「マイペンライ」は、タイでは本当によく耳にする言葉で、「何も問題ない」「気にしない」「大丈夫」といった意味で使われます。これは不思議な言葉です。「マイペンライ」のひと言で、大きな問題でなければ、お互い何もなかったかのように、その場が収束します。例えば、約束の時間に遅れて、「すいません」と言った瞬間、「マイペンライ!」と笑顔で返されると、こちらもホッとするのです。


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